■ メレンゲモンブラン
パティシエさんの自信と矜持
ちょっとしたアニヴァーサリがありまして、有名ホテルのケーキをいただくことになりました。今が旬の栗を使ったケーキ…そう「モンブラン」ですね。好物なので嬉しくて堪りません。
パッケージは70年代を彷彿とさせるレトロでオーソドックスなデザイン、今どきの洗練されたものとは趣を異にしておりまして、そこがまたオーセンティックな印象で素敵です。
サスガに一流ホテルのパティシエさんが作るものだけありまして、絞り出したマロンペーストの下にはメレンゲとクリームを合わせたものを山のベースにしてあります。フォークを入れるとふわりと溶け込むように沈んでゆき、クチに運ぶのを躊躇うほどの柔軟性に驚きます。
見た目もお味もシンプルこの上ありませんが、ヨケーなものを排除して栗とクリームの美味しさだけに導くようにする仕事は素晴らしいものです。
もちろんこのモンブランを食すヒトにはなかなか気づかれないワザが随所に見られ、そうしたことを殊更にアナウンスしてはいない所にパティシエさんの自信と矜持があると思われます。好きだな、こーゆー姿勢。
今の世の中は何でもオモテに出して自虐テキなネタバレをヨシとする傾向が好まれているようですが、知らない方がいい世界もあるってことを肝に銘ずるべきだと思います。安易な情報開示は誰のためにもなりませんし自分にとっても不幸だけをもたらすでしょう。って、せっかくのアニヴァーサリなんですから穏やかに穏やかに…。
■ 神無月の庭風景 虫たちの営み
よく見る自然の造形ですが
あらためて観察するとなかなかよく出来ています
きっとこの中にクモが隠れていて
獲物を虎視眈々と狙っているのでしょうね
今年はヤラレっ放しで本当に口惜しい
まあカメムシたちも必死なのは解りますが
こうも丸ハダカにされるとねえ…
来年のコムラサキ復活を宣言いたします