■ 本鮪のお刺身
どうしてくれるこの後始末
我が国の市場に流通している鮪は概ね5種ほどありますが、その中でも最高級とされているのが本鮪(クロマグロ)で、色・食味ともに素晴らしいものです。奥深い旨味と品の佳い脂の甘み、近年では世界中のグルメを虜にしていて資源量の減少が懸念されておりましたが、水産庁指導の努力によって回復傾向にあるようです。それでも流通価格は相変わらずで、魚屋さんの店頭では一番いい席を確保して最も高価なものであることに変わりはありません。
そんな本鮪のお刺身が例の山梨県系スーパー某OGで特売となっておりまして、うっしっし~とカゴに入れるエロおやぢなのでありますが、せっかくの高級マグロなのでそれに合わせるお酒もちょいとオサレなものをチョイスしてみました。
その名も「黄桜 night swim」、この JAPANESE CRAFT SAKE と謳った日本酒は、やや甘口ではあるもののふくよかな淡麗さを保っていて、本鮪のように脂の豊かなお刺身には好適と思えます。京都のお酒はよく " 女酒 " と呼ばれますが、その柔和な飲み口がリラックスを誘ってくれるので下品で粗野なエロおやじにも鎮静効果を発揮してくれるのですな。
本鮪のお刺身をクチに運ぶ前にちょいと含んでみれば…あぁいいカンジですねえ、予想通りの香りと潤いがそっと拡がり、次に来るべき本鮪への期待をフルに弾ませます。それにしてもこのラベルデザインがいいじゃないか、京都伏見らしい和のテイストに満ちていますね。
さて本題の『本鮪のお刺身』ですが、もうもうもう!もうったらもう!の世界ですね、クチの中で溶けてしまいます…そして濃密な旨味と香りを残して消えてゆくのです。後から追いかけるようにやってくる甘みと微かな酸味が、日頃食している庶民派マグロとのステータスの違いを明確にするわけですよ、あ~美味い...いや、単に美味いとかそういった概念を超越しています。
ねえ、どうしてくれるんだいこの後始末は...もう後戻りはできないぜ!と思うのですけれど、そーゆーワケにもいかないので、この記憶を忘れたころにフツーのマグロを購入してきましょうか。
■ 霜月の庭風景 アネモネさんのファイナルステージ
アネモネさんもこれが最後の開花のようです
次々にその白い花弁を開き
ずいぶん長い間楽しませてくれましたが
ファイナルステージはふわりと白い余韻を残して
どうだい寒いだろケロ助よ
その夏掛けみたいな布団じゃ辛かろうに
昼間は暖かいから大丈夫?
いや見てる方がシンドいから