■ キクラゲとタケノコの中華そば
繊細な出汁
何年かぶりにキッチンタイマーを買い換えました。もしかしたら20年以上使ってるかも...みたいに古い製品は、先日とうとう液晶表示が不安定になりアラーム音もやっと聞き取れるくらいに小さなものに突然なってしまい、あら~こりゃ買い替えないとダメですねえ…てなことです。
新たに購入した製品は旧来のものとは若干の使い勝手が変りましたが、まあ慣れればオッケーでしょう。安心の日本製...と申し上げたいところでしたが、ブランドはニッポンの一流計量器メーカーでも製造国は例の国ですね。このテの商品にはもうニッポン製は存在しないのでしょうか、もうコストだけを追求したモノづくりはヤメにしませんか?
さてそんな例の国をルーツに持つお料理を作りました。モクテキはRTS治療の一環も兼ねており、いつもと違う処方で劇的な治療効果を生み出してくれないものかと大いに期待して挑んだミッションであります。
その名は『キクラゲとタケノコの中華そば』、澄んだ醤油スープに細縮れ麺をインクルードするトラディショナルな中華そばをベースに、軽く煮込んで下味を施したタケノコと県内産乾燥キクラゲをフィーチャーしたラーメンです。
極めてシンプルなスタイルであるこのラーメンは、意外なほどにタケノコやキクラゲから繊細な出汁が拡がり、コンサバティヴな中華そばとはまた違った風味に満ちたものでした。お味に敏感な方ならばきっと気付くであろうはんなりとした旨味は、食べ進むほどにその味わいがしっかりと舌にのってきて、これまでとは違うアプローチにコーフンを覚えるようになってくるのです。いいね、美味いね…違う神経系統への浸透力が凄い処方箋ですな。
あぁコレなら春先の新筍を使って、より香りと甘みを深く享受できるものにしてもいいよなあ…などと既にココロは来春のお楽しみに飛んでしまっているわけですが、おっとその前に年末年始のお料理計画を忘れないようにしないとねえ。
■ 晩秋の庭風景
このケロ助を撮影したのは先月の21日です
物干し竿の土台コンの陰から飛び出してきた生物はよく見るとケロ助じゃないか…
まあ!こんなにサビちまってさ~これは冬眠入りのサインですな
案の定このあとは姿を見せておりません
師走の寒風に揺れる葉が真っ赤に染まる檀ですが
先日から少しづつその色変わりを始めました
緑から赤に移行するグラデーション
この時期ならではの楽しみでもあります
高温が続いた夏のせいか今年はその花期も長かった山紫陽花です
さすがに立ち枯れしている姿には感慨を覚えますけれど
それでも生命の痕跡がまだ僅かに残っている
ちょっとやそっとの風雨では倒れない強靭さにも心打たれる