■ 桜海老の吹き寄せかき揚げ
地元では「桜海老の漁師めし」と呼ばれる " パラパラかき揚げ "
駿河湾の桜海老漁も解禁からひと月が経ち、県内での販売量も安定してきました。先日もいつものスーパーでその新鮮な生桜海老が入荷しておりましたので早速買い求めては「かき揚」にして食すことを目論むエロおやぢであります。
今回はフツーのかき揚げではなく、地元では「桜海老の漁師めし」と呼ばれる " パラパラかき揚げ " 、生まれも育ちもハイソなエロおやぢは『桜海老の吹き寄せかき揚げ』なんて呼んでますけどね、こいつをゴハンに乗せて食すのですよ。沖あがりの漁師さんたちは忙しいので天ダレとか天ツユなどといった凝ったことはしませんね、そのまま生醤油をシャシャっとかけてわしわし食べちゃうわけです。獲りたて揚げたての桜海老ならそれだって上等...というか、市場でのセリや店頭を経て我々のクチに入るものより遥かに美味しいに決まってますから。
たまたま三つ葉が手元にあったので桜海老に合わせました。ネギとはまた違った風味で上品な香りが堪りませんね。
炊きたてのゴハンをよそったら揚げたてカリカリサクサクのうちに全面敷き詰めにしましょうよ。そして間髪を入れずにやや甘めの天ダレをササッと回しかけ、あとは思いっきり頬張るだけです。
どうするんだい...この旨さったら。芳ばしい香り、身の甘さ、狂おしいばかりの食感...あぁ駿河湾初冬の恵みです。今年は豊漁とまでは言えませんが、それでも漁模様が回復傾向にあって浜値が若干下がっていますから、一般スーパーでの売価も手の届きやすい価格で推移していて、この分ならあと何度かはいただけそうです。
前回に引き続きゴハン料理にしてしまったので、次回はやはり蕎麦がいいなあ…と今からわくわくしています。そう「桜海老のかき揚げ天ざる」が一番スキかな、年越し蕎麦をいただく前にいちどはジッコーしたいものです。
食後にはお久しぶりのシュークリームをねろねろ食べながら、そんな計画にムフフとニヤつくわけですよ。
■ 初冬の庭風景
北風に ヘタの横好き 痩せ我慢
冷たい北西の風に揺れる柿の枝。葉は全て枯れ落ちて枝だけになっているはずなのに、熟す前に落ちてしまった実の蔕(へた)がいくつも残っていて、なんだか寂し気な風情ですね。
いいフリして痩せ我慢なんかしてないで、潔く落ちてくれた方がいいのに。
今年はあの異常な高温続きだったことも柿の実が例年になく落ちてしまった原因かと思いますけれど、それに加えてあの憎きカメムシの被害もかなりあって弱り目に祟り目…泣きっ面にカメムシ(キモっ!)みたいな秋でした。
来年こそは順調な生育であることを願いますが、どうなることでしょう。