ヒレかつ重

ヒレかつ重

偏向 " かつライフ " に決別

近隣に三つもあった書店が次々に閉店し、とうとう趣味の月刊誌すら購入できなくなりました。以前から時折利用していた密林に完全移行せざるを得ないわけでして、ちょいとそのナカミを確認してから…といった芸当はもう不可能です。エイヤで注文したまではよくても、到着してパラパラを項をめくれば「な~んだコレなら買わなくてもよかったじゃん…」みたいなこともしばしば発生しております。ダメな世の中になってしまいましたね。
尤も近年の若者たちにはサブスクによる電子書籍の購入が増加しているらしく、蔵書スペースから開放されたり不要なコンテンツのムダ削除など、確かに良い面もあることは承知しております。
けれども大きな図版でアコガレのギター名品を眺め愉しんだり、それが奏でるエモーショナルな音色を想像したり、いつかはテに入れたい名レンズの描写を夢見てはワクワクするあの感覚は電子書籍には無いものなのですよね、だから旧いと言われようがやっぱり書籍というカタチで入手してしまうのです。

サッポロビール静岡工場 静岡麦酒

そんなモヤモヤやワクワクの入り混じった心でも、夕刻になればノドも乾いてきて例のドリンクをぐびぐびぷは~するわけですよ。ベンチマークにしているブランドや町中華のド定番など様々な種類がありますけれど、このサッポロビール静岡工場さんで製造している「静岡麦酒」もかな~りお気に入りの品でして、黒ラベルともエビスとも違うステータスを感じてよく購入しております。ええ、やっぱり美味いですよ、毎日飲りたいです。
そしてたまにはスーパーで購入したお惣菜の揚げ物を肴にして一杯飲るってーのもいいものです。今回はヒレ肉とんカツを玉子綴じにする『ヒレかつ重』で勝負ですよ、もうわざわざ言わなくたってこうした場合はアタマを肴に、ちょいと残した具とメシでフィニッシュってのはお決まりのコースです。

ヒレかつ重   Asahi Opt. Super-Takumar 55mm F2 (Yellow Letter, Later Font)  SONY α7

やはりヒレ肉ってのは柔らかで風味も佳くて美味いものですね。若いころはロースかつオンリーの偏向 " かつライフ " でしたが既に決別、今はヒレでもロースでも夫々の美味しさを認めていますので、その時のキブンや体調そして経済状態を鑑みては適宜食しております。まあ若いころはシカタありませんよね、とにかく脂が喰いたくて喰いたくてしょーがない訳ですから、ヤケドなど恐れもせずに揚げたてアチチを頬張ったものです。あぁでもあの頃の食欲とか体力って懐かしいし惜しいものだよなあ。食べすぎや飲み過ぎは意識しなくても自然に縮小しておりますが、やはり寂しさもつきまとうものでして。
食後に密林から届いた本を開くと、そこには得たものと失ったものの両方があって、これまでの生き様を思い返しては感慨に耽ることとなるのです。
 
 

 
 
 
 

師走の庭風景  名残りの紅葉


枝によってはまだまだ美しさの残る部分もありますが
概ね今年の紅葉は見納めのようです
冷たい風が吹く度にカサカサと散り落ちるその様子も
師走の庭らしいものですよね

師走の庭風景 名残りの紅葉 其の壱   Asahi Opt. Super-Takumar 55mm F2 (Yellow Letter, Later Font)  SONY α7



未だに枝先に残っている翼果は
ずいぶん色も抜けて冬枯れの姿に
もしかしたら新芽のころまでついているかも
そして名残りの紅葉

師走の庭風景 名残りの紅葉 其の弐   Asahi Opt. Super-Takumar 55mm F2 (Yellow Letter, Later Font)  SONY α7