■ フェットチーネのゴボネーゼ
相変わらずの駄洒落系
母上が買い物に出かけてフェットチーネの生麺を購入してきました。はいはいわかりましたよ、コレで何かパスタ料理を作ればいいんでしょ?てなもんです。
まあそれはそれで一向に構いはしないのですが、時節柄クリーム系のパスタもいいなあ…とうじうじ考えている時に思いついたのがイタリアンの代表的パスタのボロネーゼを和風ヴァージョンで展開するという、ある意味オキテ破りのレシピなのですな。
作り方はさもないものでして、すりおろしたゴボウと牛赤身挽肉をフライパンでソテーし、すき焼の割り下で調味するというジツに単純なものです。香辛料は七味唐辛子と粉山椒、ちょうどすき焼と鰻蒲焼がミックスされたようなお味になりますけれど、デパ地下などで売っている高級な牛そぼろみたいな風味となりまして頗る美味いものとなるわけです。
作り置きしておいても構いませんが、今回は出来たてのところに茹で上げフェットチーネをダダっと投入、しっかり香辛料を感じるように振りかけながらチャチャっと混ぜれば出来上がりです。
あ~何て言ったらいいのでしょう、すき焼風味の牛そぼろをパスタと和えながら食しているようなイメージでしょうか、イタリアン本来のボロネーゼとは全く違った方向性なのでボローニャ市民からはクレームがつくかも知れませんが、極東の島国に住む人々は非常に馴染んだお味なので、きっと好意的な評価を頂戴出来るものと確信しております。えへ、あとはトップに温泉玉子なんてものをひとつ落してやるのもエクセレントでしょう。
「どうだい、この『ゴボネーゼ』...美味いだろ?』
しょんない中高年オトコが若いヲンナを前にそんな自慢気な一言を発する姿を想像してもらいたいな。ただし相変わらずの駄洒落系ネーミング...お願いだから笑ったりしないで下さいね、こっちはけっこーマジメにやってるつもりなんだから。
■ 師走の庭風景 散り落ちたイロハモミジ
カサカサと散り落ちてゆくばかりになったイロハモミジ
皐月の植え込みの上に次々と重なり落ちては
かつての煌きを惜しむように横たえ
追憶の秋にその身を委ねる