■ 富嶽残照
前夜にほんの少しだけ山頂の冠雪が増えました
冷たい北西の風が吹く一日でしたが
夕刻日没直後は泰然と紅富士に
静かな上空が師走の喧騒を忘れさせてくれる
4:33pm, December 22. 2024. @Fujinomiya-City
■ 冬至かぼちゃ
旬の野菜でいただく『ほうとう』
一昨日は今年最後の二十四節気「冬至」でありました。不信心かつズボラでいーかげんなエロおやぢも、いちおーそういった節句にはソレっぽいことのマネゴトなどをして、運気を身につけていらっしゃる方に肖ろうとか、シレっと紛れ込んでは常識あるヒトのフリなどをするズルを決めるわけですよ。
晩秋から初冬にかけて多く出回る野菜類や根菜類には βカロチン や ビタミンC など、この時期に欲しい栄養素が多く含まれておりますが、特に " かぼちゃ " はその含有率が高く、昔から冬至に食すべき野菜と言い伝えられております。小豆と炊き合わせたり焼いて食すなど美味しい食べ方はたくさんありますけれど、日中でも気温が上がりづらくなった昼食時には温かな『ほうとう』が有難いものになりますね。
みなさんご存知、山梨県の郷土食である『ほうとうは』味噌仕立ての出汁にこうした旬の野菜や根菜そしてキノコや豚肉などをたっぷり入れた幅広小麦麺のお料理です。
うどんと違い『ほうとう』は茹で上げたものを使うのではなく、製麺して打ち粉がついたままの状態で調理します。打ち粉の作用で汁にトロミがつき、また茹でる作業に余計なエネルギーを使わないなど、甲斐の国伝統のエコロジー料理なのですね。
人参や大根などの根菜も美味しいし、その他の具材から出たダシがひとつの鍋の中でギュッと凝縮された旨味を生み出して本当に旨いのよ。そして何と言っても『ほうとう』の麺の美味しさが素晴らしい、小麦の香りと旨味がきちんとカラダに入ってくる感じにシビレます。そして件の " 冬至かぼちゃ " をほくほくといただくことが出来たヨロコビですね、これに尽きます。
■ 師走の庭風景 柚子の収穫
もうひとつ冬至にいただくべき食物に柚子があります
これも果汁や果皮の利用の他に柚子湯というお楽しみもあって
邪気を払い健康な生活をするための大切なものなのですね
せっかくなので収穫は冬至に行いました