■ 豚バラ角煮
春の新玉葱を添えて
しばらく食していない豚の角煮ですが、近所の山梨県系スーパー某OGでは赤身と脂身のバランスが良好なものになかなか巡り合わず、ずっと見送っておりました。ラーメン用の叉焼では脂身の多いものもソレナリな旨味があっていいものですが、やはりモロにニクを味わう角煮となりますと厳しいものがありますね。

先日ようやくコレだぜ!と云うものが店頭に並んでおり、慌ててカゴに入れたエロおやぢであります。うひひ、やっと念願の角煮製造に勤しめるってもんだい、早速調理に取り掛かりましょう。
煮豚ですからそのままでも一向に構わないのですけれど、出来れば表面を炙って旨味を閉じ込めてやった方がより一層美味しく出来上がります。フライパンで表面をソテーし始めるともの凄い量の脂質が滲み出てきますので、大量のキッチンペーパーを傍らに準備し、そのラードを吸い取らせながら焼くと良いでしょう。
あとはいつもの煮汁でコトコトと数時間...いったん煮冷まして翌日にまた数時間再加熱してやるとふわとろな角煮の出来上がりとなります。

あぁやはり美味いものですな、ほろほろと崩れるように軟化しタンパク質結合はすっかり霧散しております。これだよなあ、豚肉の旨味が甘いお醤油味の煮汁に溶けあって極上の舌触り...こいつは季節を問わず食べたくなる魅力がありますよ。
フツーは豚角煮と云えば白髪葱を添えるのがお約束になっておりますけれど、折しも春の新玉葱がピークを迎えておりますので、それを使わないテはありません。心地よい刺激とシャキッとした食感、それに加勢する豚バラ肉の妙味、あ~もう堪りません。

相棒は「八海山」、あの新潟の魚沼で大正時代から酒を醸し続けている銘醸の製品です。まあメジャーな日本酒ですからどなたでもご存知かとは思いますが、メジャーと云えばMLBのドジャースがこのお酒をオフィシャル認定契約したそうで、あの大谷君もこの「八海山」で乾杯するのかと思うと感慨深いものがあります。
平素いただいている哀愁のイナカ町・富士宮の日本酒に共通する部分があって、馴染みやすくまたお料理を選ばない懐の深さを感ずるのは一流の証ですね。そしてそんな地元のお酒で満足していますが、新潟のお酒もこれなら安心していただけます。
■ 弥生の庭風景 雨のヒヤシンス
明け方になっても降り続く雨の雫がキラキラ
この花のキャラクターなのか
雨のさ中でも暗さや寂しさみたいなものはなく
ひたすら明るく輝いているところがいいヒヤシンス
