■ バゲットサンド
お気に入りのバゲットとポンピドゥーセンター
哀愁のイナカ町には何軒かのパン屋さんがありますけれど、美味しいバゲットを製造販売しているお店はありませんでした。正確に申し上げますと、かつてはあったのですが、そのお店のご主人が急逝されて廃業…と云う哀しい結末です。
ところが少し前に母上が見つけてきたのは流通大手某A(大キライなのでエロおやぢは絶対に行かない)内のテナントであるパン屋さんのバゲットでしてね、これがかなりイケてるわけです。このところはこいつばかりでして、お願いだからそこから撤退しないでね…と祈るようなキモチなのですよ。

思い出すのはパリに行った時にポンピドゥーセンターの開場時刻には未だ少し時間があって、その周辺をぷらぷらしていたのですが、一軒のブーランジェリのショウウィンドウに美味しそうな『バゲットサンド』を見つけ、つい買い求めてしまったことです、当時の日本円で¥250くらいだったかな。
ただニッポンのパン屋さんのようにドリンク類などは置いてはおらず、別の店に買いに向かわなくてはなりませんでした。そしてようやく見つけたお店で買ったコーラが350ml缶で¥500近いお値段…うっへ~参ったなあとパリの物価高を思い知らされましたけれど、ストリートのベンチに腰掛けて食したその『バゲットサンド』は何の飾り気もなくシンプルだったのに、しみじみと美味しかったなあ…なんて思い出があります。

たまにではありますけれど、そんな『バゲットサンド』を作っては食すこともあります。ジツはコレって母上のリクエストでしてね、歯もあまりよくないのにナゼかコレがお気に入りの様子なのであります。
バゲットを半割りにして軽くトーストしたらカラシバターを多めに塗りたくって、そこに生ヤサイやらフランス産チーズそしてイタリアのサラミなどをダダっと挟み、少々のマヨネーズでアクセントを加えただけのものですけれど、これがまためっちゃ美味いんですね。多分パリで食したものを遥かに凌駕する美味しさのはずなのですけれど、思い出のお味には絶対に敵わないってところが人生の面白き彩なのです。

食後に『もものくずきり』なる変わったものをいただきました。ゼリーじゃなくて " くずきり " ってところがミソですね、ひんやりつるつると喉ごしも佳い細切りの葛、また滑らかな舌触りとはんなりした桃の香りや甘みが秀逸なデザートであります。
なんだか季節外れな食べ物のような気がしますね、これは盛夏のころにキンと冷やしていただくのが正解かとは思いますけれど、気温が乱高下している春先に食すのもまた酔狂で愉快であります。
■ ご近所ぷらぷら March 25. 2025.
元は田圃だった近所の畦に土筆がたくさん出ておりました
コドモのころなら面白がって引っこ抜いたりもしたのでしょうけれど
分別のあるオトナはそーゆームダなイタズラはしませんね
昇り始めた陽にキラキラ輝く朝露をうっとり眺めるだけです

ご近所さんの生垣に季節がクロスオーヴァーしています
終わりの白椿に今が盛りのレンギョウ
そしてこれからまだまだ赤い面積を増やすカナメモチ
ちょっと羨ましいな~なんて…
