■ 稚内ラーメン
心遣いと暖かみ
稚内(わっかない)に行ったのはたった一度きり、釧路に住んでいたころ社宅住まいの何家族かで数台のクルマを連ねて何泊かの道中だった記憶があります。そりゃ遠いですよね、直線距離でも釧路からですと東京-大阪間くらい、北海道の最北端ですし海峡を隔ててサハリンを望む最果ての地…って感じです。
北方領土と同様に、かつては我が国の領土であったはずの島々は旧ソビエト連邦・ロシアの国際法に反する侵攻によって不法占拠され…って長くなりそうな脱線なのでヤメておきますよ、元へ。

そんな稚内にもご当地ラーメンがあることを最近知りました。函館・札幌・旭川のように有名ではありませんけれど、たっぷりラードを浮かべたあっさり塩味スープが特徴のようですが、エロおやぢが最も気になったことはその具材として " お麩 " が使われていることでした。
これは何も『稚内ラーメン』に限ったことではないのですが、北海道では醤油スープや塩スープのラーメンにその " お麩 " をよく使うのです。そういえば釧路でもそんなラーメンを何度か頂いた気もします。きっと「なべやきうどん」に " お麩 " を入れるのと同じ発想なのでしょうね、熱々のスープを吸っていい感じに膨らみ、そして優しくクチの中で分解されてゆく存在です。

北海道のラーメンは総じてラードの使用量は多めなのですが、これはスープを冷めにくくするための工夫で、寒冷地ならではのレシピですよね。極寒の外気に冷え切ったカラダは、そんな温かなラーメンで生気を取り戻し、また熱々の " お麩 " からもエネルギーを貰う方程式が誰しもの脳にインプットされているのでしょう。
シツレーな言い方かも知れませんが、特にコレといったもののない『稚内ラーメン』であっても、たった数個の" お麩 " によって心遣いや暖かみの感じ方が違ってくるわけですね。
とにかく懐かしいだけの思いでいただいたこの一杯、ラーメンに" お麩 " と云う選択に拍手を送りたいものです。
■ 卯月の庭風景 クリスマスローズとギボウシの新葉
なかなかに成績のよろしいクリスマスローズです
薄紫やピンクの花弁が朝陽を透過してふわりと輝きます
寒の戻りも何のその
暫くはこの元気な姿を楽しめそうです

玄関わきの花壇には数種の草花がありますけれど
そのひとつがこのギボウシです
夏には紫色をした可愛らしい花を咲かせますが
今は冬の眠りから目覚めたばかりです
