■ きらぴ香パンケーキ
イチゴに思い残すこと
つくづくバカなオトコだな、目先の欲望につい溺れまます。
もうイチゴの旬は終わったし、この春はさんざんいただいたのだからソレでヨシとすべきものを、シーズン末期の廉売攻勢についグラっときてテを出してしまい、あぁこの刹那の快楽こそが人生の機微なんだよ…などと尤もらしい言い訳をしてカゴに入れてしまうのです。
その品はちょっとアッパーグレードだった「きらぴ香（きらぴか）」、しっかり庶民派価格になっていて嬉しいじゃないか。
さすがにこの時期ともなれば苗に残った小粒のものばかりで、真っ盛りの大粒で甘く瑞々しいあのイチゴは望むべくもありませんが、な～にコレだって使いようによっては美味しくいただけるものなのですよ。
確かに鮮度は抜群でパックからは強い香りが漂い、美しいツヤが見てとれます。お～っし、コレはパンケーキにホイップクリームと共に乗せてばっくり喰っちまおうじゃないか！と反省なき背徳行為への後ろめたさはすっかり忘却の彼方、矢鱈に元気になってゆくエロおやぢなのであります。
パンケーキもテメーで焼いたものではなく、チルド配送された某大手食品メーカー製造の「リコッタチーズ・パンケーキ」です、いやいや上等なもんですよ。ちょっとふわふわし過ぎていて頼りなさもありますが、新鮮なイチゴの受け皿としては充分に用足りているものです。但しあまりリコッタチーズらしさは感じられませんが、こーゆー安価な食材にケチをつけるのは如何なものでしょう、少なくともエロおやぢの生き方ではありませんな。
それはさておき…うふふ♪ 甘酸っぱくていい香り…もうイチゴに思い残すことはありません。
■ 皐月の庭風景 穏やかな夕刻
日中は少し蒸し暑さもありましたが
夕方になってからの風は心地よく
柔らかな光がヘリオスパープルの蔓薔薇を包んでいました
そしてもう少しの間はこの花を楽しめそうです
燐家の軒とのすき間から射し込むトップライト
オランダカイウの花弁を透過して穏やかに拡散する
そういえばこんな照明器具があったよなあ
調べたりしたら欲しくなるに決まってるけど
一日の中で直接太陽の光が差し込むのはこの数分間だけ
そんな石壁際に繁茂するドクダミたち
ここではいい下草になっているので
刈り取りはせずに眺めて楽しむのです
花期を終えた黄菖蒲です
キュッと硬く花弁を巻いて店じまい
アリさんが一匹忙しく動き回っておりますが
何かご用でもおアリですか？
