■ 真鯵の煮付け
終わってみれば完封勝ち
前回に続いてまた鯵かい…ってねえ " 撮影の都合 " というズボラ隠し、実際はあれから少し日は開いているのですよ。
でも結局はまた鯵なのね…はいはいそうですそうです。そんなことよりツイていないなあと思ったのは、前回『なめろう』作ろうと思った時に今回のような真鯵があればもっとたっぷり食べられたのになあ~ってことです。まあシカタありませんよね、漁模様や市場配送の都合もあるでしょうし。

で、同じお料理ってのもナニなので、このところ母上も希望することの多くなった煮魚ってやつを作ることにしました。エロおやぢの作る煮魚は料亭や小料理屋で提供されるような上品かつ繊細なお味のものではなく、ねろっと甘辛く濃いお味の煮魚であります。それは相棒の酒のために調味の塩梅が決定され、ひたすら肴は酒のために、そして酒は魚のために…といったスタンスで全てが執行される訳ですよ。
鮮魚コーナーには折しも新ワカメが入荷しており、旬のヤサイの端境期に陥っているこの時期には真に都合の宜しいものであります。新タマネギと一緒に煮魚に添えましょうか。

あぁいいカンジですねえ、脂ののった旬の鯵に甘辛く濃い煮汁がしっかり纏わり付き、身肉の甘さを更に引き立ててくれています。こーゆーお味は居酒屋さん系の呑み屋で供されるものですね、あ~喰っても喰っても旨い。
思いつきで決定した新ワカメ&新タマネギのバッテリーは要所をピシャリと締めて、終わってみれば投打がかみ合って完封勝ちみたいな流れです。新鮮な真鯵ならではの煮魚、とってもキブンのいい食卓であります。

食中は日本酒をキュッと飲っておりましたが、ひと段落したところでスコッチウイスキーに切り替えました。それまでの清冽かつ澄み渡った日本酒の旨味からチェンジして、北海から吹きつける潮風のような厳しさも感じさせる燻し銀のようなスモーキーさ…心地よいウイスキーじゃないか。
もうオナカはいっぱいだからね、静かにショットグラスを舐めるように過ごす時間も素敵なものですよ。
■ 水無月の庭風景 オランダカイウ そして楓の翼果
ホタルブクロに占領されかかった領域は
その花の終わりと共に茎ごと退去していただきました
これでオランダカイウに平和な時が訪れますね
次の花芽もゆっくりスタンバイしています

鮮やかな新緑はその葉をさらに大きく拡げ
花の咲いたあとには翼果もまた大きく育っています
しかしハデな色ですよねえ
飛んでゆくのは秋になってからなのに
