■ 山かけ蕎麦
ズルズルが止まらない
少し前に日本列島全体が季節外れの暑さに見舞われたとき、ちょっとさっぱりしたものが食べたくなってザル蕎麦を作って食すことにしました。その時はマグロの山かけにしてもいいかな…と思ってストックしてあった " 長いも " があったので、これ幸いにスリスリしては『山かけ蕎麦』したのです。

" 長いも " は同じ山芋の種類ですが、密度の低い繊維質とでんぷん質で仕上がりはかなりダラダラと云いましょうか、あっさりしていてとても食べやすいものです。それはそれで美味しくいただきましたが、今回はもう少しネバリ気の強い " やまと芋 " をフィーチャーしてみました。ちょうど自然薯にも近い風味と食感で、そこそこに山芋らしい滋養を感じ取ることが出来てスキなのですよ。

支度は簡素ですね、茹で上げた乾麺を冷やし、器に天盛りにしたらそこに蕎麦ツユをはり、スリおろした " やまと芋 " をダダっと乗せてやるだけです。あとは適宜薬味などを混ぜつつズルズルっと啜る…あ~もう堪りませんなあ、蕎麦の香りと喉ごしに山芋の滋味深い風味が伴ってズルズルが止まらないわけです、もう呆気ないくらいにあっという間に食し終えてしまい、少々つまらないと思えるほどです。
尤もサスガに昔から山芋は滋養食と言われてきただけのことはありまして、意外に食欲は満たされますしまたハラ持ちもよく、江戸時代は西に向かう旅人が安倍川を渡ってひと息入れる時に、鞠子宿(現:丸子宿)の名物であった「とろろ汁」で疲労回復と滋養強壮を図ったというのも理に適った食事であったわけです。なかなか佳き食ですな…また作って食べますから。
■ 水無月の庭風景 果実の生る樹
乳呑み児の如く眠りし青柿よ
青柿のベイベたちがいくつも枝先に…
これから梅雨を迎えそして盛夏も乗り越え
秋にようやく熟成を迎える
その時までゆっくりお休みなさい

白くて繊細な花も終わり
気が付けばもうその実を膨らませているビルベリー
野鳥さんたちが狙ってますからね
防鳥ネットの準備をしなくては

すっかり丸く肥えた梅の実です
もう青梅と云うにはリミットを越えてますね
日に日に落下する実も増えてきてますし
あと一週間もしないうちに収穫作業となるでしょう
