■ 喫茶店の『ミートソース・スパゲティー』
懐かしの味は " ナポリタン " だけではない
昭和が100年を迎えたと云うことでレトロに感ずるその時代の物品がモテ囃されております。確かに高度経済成長の波に乗って夢や希望に満ちた時代でしたし、身の回りのもの全てが新鮮な輝きを放っておりました。
食べ物もこれまでのニッポンに存在しなかったものが次々に流入してきて、人々は労働の正当な対価としてそれらを嬉々としてクチに運んだものです。
ここ数年は当時林立した喫茶店のメニューとしてあった「ナポリタン・スパゲティー」が人気の的ですけれど、どっこいそのよきライバルとしての存在で人気を二分していた『ミートソース・スパゲティー』ってのもあるわけですよ。

確かに「ナポリタン・スパゲティー」はケチャップソースのお味と、蕎麦うどんやラーメンにはなかったパスタ(当時はみんなスパゲティーでしたけどね)という麺の美味しさにも目覚め、しかもマッシュルームやベーコンといったハイクラスな食材が上昇志向をくすぐって心地よく感じられたものです。
ところが当時の喫茶店ではもうひとつのイタリアン風なひと皿であるスパゲティーも人気がありまして、やはり家庭ではなかなかマネのしにくいミートソースという魔法のソースも手伝ってヨソ行きの美味しさを感じたものです。
そんな " 喫茶店の『ミートソース・スパゲティー』" が食べたくなって、ちょっと再現のマネゴトをしてみました。そう、 懐かしの味は " ナポリタン " だけではないのですな。

ルーツは " ボロネーゼ " だとは思うのですが、そんな高級なものではありません。なるべく当時のフンイキを壊したくないのでスーパーなどで一般市販されている「ミートソース」ですね、ごくフツーに特売商品としてチラシ掲載されているようなアレです。特別な加工などテを加えることもしません、缶あるいはレトルトパウチから出して温めただけのストレート使用です。
フライパンでサラダオイル(バターなど高級品を使ってはいけません)を熱したら玉葱・ピーマン・マッシュルーム水煮スライス・ベーコンスライスをチャチャっと炒め、そこに茹で上げパスタを投入。温まったら塩コショウでお味を調え白ワインで風味付けをしてお皿に盛り付けましょうか。そこに温めた「ミートソース」をダダっとかけて完成。お好みで粉チーズやタバスコもどうぞ。

あ~なんだか懐かしいお味…大学生の頃この料理を喫茶店で食べるとシアワセな気持ちになれたものです。そうそう「ナポリタン」もよかったけれど『ミートソース・スパゲティー』も捨て難いものだったよなあ。いやいや、今いただいても充分に通用するお味かと思いますよ、一緒に食した母上も満足な表情でしたし。
お料理としてはカンタンな部類ですから(ヅメカン使ってるしね)またそのうち作って食べよう。凝ったマネはしないで、このままのスタイルをキープするのが肝要です…なんてニマニマ考えながらパルムの期間限定品「ジェラート」をいただきました。
おっ、美味しいじゃないのよっ♪ このアイス。また買ってこよう、売り切れないうちに。
■ ご近所ぷらぷら June 10~13. 2025.
小雨だったのでお散歩を決行
ご近所さんの土盛り擁壁の上にはいろいろな紫陽花が並んでいましてね
このオレンジ色の装飾花のものはちょっと目立ちます
レンズを上向きにして撮ったので雨で濡れてウルウルに…

ここ数年毎年のように撮っているノアサガオの壁
まだまだこれから勢いをつけるでしょう
ヒメツルソバとの侵略合戦はいまのところノアサガオの圧勝だけど
この先どうなることでしょうね

路肩が崩れてしまうからでしょうか
どちら様かが土嚢袋に砂利を詰めて並べてあります
何かの草がそこから芽を出しておりまして
そのうちこれも路傍の土になってゆくのでしょうか
