■ 金山寺味噌
夏の味
スイカなど夏の果物が出回っておりますけれど、忘れてならないのが " さくらんぼ " ってやつですな。この甘酸っぱさと独特の香りが季節感を運んできてくれるものなのですが、なにしろボンビにはハードルの高い果物でして…まあ正直申し上げますと年に一度喰えりゃそれでいいや、みたいなところでしょうか。負けイヌの遠吠えかも知れませんが、どうしてもコレじゃなきゃダメってものでもありませんし、いちおー初物をいただいて旬を味わえたのですからヨシとすべきものです。ええ、いちおー山形県産大粒さくらんぼですから、特別な甘さと香りでとびきり上等な美味しさでした。

さてそんな日々の中で、夏は特に食卓に上ることの多くなる『金山寺味噌』をゲットしてきました。
亡き父曰く、ボクはコドモのころからこの味噌が好物で「きんじゃんじ~♪」と言っては嬉々としてメシを喰っていたそうです。この甘辛さが良かったのでしょうね、栄養価も高くコドモの食事にも好適なものであったに違いありません。
そんな『金山寺味噌』の少し変わったバージョンを KOマートfine さんで見つけました。商品名は「京王金山寺」、あの京王電鉄さんとは関係はなく小売業の経営母体である京王商事さんの名を冠した味噌ですね。
初めて目にしたときはちょっと衝撃テキなヴィジュアルに思えました、フツーはもっと味噌らしくドロッとしているのが一般的な金山寺味噌なのですが、これは麦や大豆がモロに残っており、また一緒に漬け込まれているヤサイ類も原型を色濃く残したスタイルなのですよ。悪く云えば仕込み初期段階か出来損ないの金山寺味噌だね~ってカンジです。
フタを開きちょいと掬ってみますと、パサパサしていると言いますか、ネバリやトロミもなく、箸ではなくスプーン状のものでないと上手く手に取ることが難しい訳ですよ。
ところがその麦のひと粒をクチに含んでみますと…あら~コドモのころに食したあの金山寺味噌のようなピュアで素朴な味わいがふわ~んと拡がるわけですね、おいおいこりゃ旨いじゃないか。
店内POPによる説明書きにもKOマート創業当時からの自社工場製、基本の穀類に大振りカットのヤサイで旨味が凝縮…みたいなことが表示されていて、金山寺味噌好きとしてはそのまま帰るわけにはゆかない逸品のようだったのですね。お値段も200gほどで三百円台前半とごくフツーの設定で、これなら平素の食卓にも心おきなく使えます。
さあこいつを翌日の朝めしのオカズに…と喜び勇んで帰宅いたしましたが、考えてみればその前日に例のJA系産直マーケットでヒネもの胡瓜を購入してあったわけです。
そいつは味噌でもつけて「もろきゅう」で喰えばサイコーだぜ!と思って買い求めたものなのでありましたが、この「京王金山寺」があれば鬼に金棒だよな、「もろきゅう」は庶民のお味だけれどもこんな金山寺味噌なら無敵、荒ぶる鬼が棍棒を振り回して悪いノータリンC国人を退治してくれそうな勢いがあります。ええ差別してますよモロにヘイトです、だって…って脱線ですね、それは別チャンネルで行いましょうか。
しかしスーパーで売っているフツーの胡瓜と違って、このヒネた胡瓜ってのはどうしてこんなに美味しいのでしょう。香りも旨味も食感も全然違うんですよ、もちろん何もつけないで齧ったってめっちゃ美味いんですから、それに塩とか味噌をつけて食せば天国行きなんですね。パリパリっとした心地よい歯応えから発せられるフレッシュな香り、そしてクチいっぱいに拡がる旨さよ…あぁこの季節らしい楽しみじゃないか。
こうなると翌朝のめしまでは待てませんな、晩酌の肴として早速いただこうではありませんか。ヒネ胡瓜をタテ割りにしてこの「京王金山寺」をダ~ンとたっぷり乗せて喰らいつくのですよ、うっわ~うっわ~うっわ~。
いや~堪りませんなあ、まさに夏の味…この快楽を知ってしまった自分が怖くなります。今後の人生や如何に…。

この『金山寺味噌』は " なめ味噌 " としたり生ヤサイに添えて食すのが一般的ですが、これほど旨味や香りに優れた食品ですから、もっと他にも利用方法があるのではないか、と思えてきます。
まだ調べてはいませんが、ちょいと文献を漁ったりネット検索すればいろいろ出てきそうですね。最近の流行ではAIに代行させるのが常識になりつつあるようですが、そこまでしなくてもテメーの脳ミソで取捨選択と考察結果の統合くらいは可能でしょう。AIは手っ取り早くて便利なのでしょうけれど、自分で思惟をすることと知識の吸収を放棄してしまっては、脳の退化を招くだけ…と思えてなりません。
■ 文月の庭風景 カナブンの悪戯
きっとこの紫陽花の根のある地中には
カナブンの幼虫がたくさんいたのでしょうね
いきなり大量に発生してこの有様…
可哀想だったけど全て捕縛処分いたしました
