■ キノコとベーコンのパスタ
焚火や大地の香り
キノコやベーコンを使ったパスタは『蕪のサラダ』を作った時に一緒に食したばかりではありますが、それから更に美味しいベーコンを入手することとなったため、俄然再びジッコーする気が噴出するのであります。

大手メーカーさんである信州ハムさんでは地方のクラフト系中小メーカー程ではないにしろ、かなり本格テキなベーコンも製造販売していて、いつもは " つるし燻りベーコン " が一般スーパーでも入手しやすいので愛用しておりますが、今回のものはスライス済とは言えよく熟成された風味の豊かな製品で、よくある一定の角型に成形されたベーコンとは一線を画す良質なものです。
近年は売り場の品ぞろえも豊富になったキノコ類をいくつか集めれば、あとはガーリックと塩コショウだけで上等なパスタが出来上がります。仕上げの白ワインを忘れなければ、まるでレストランで食すような素晴らしい香りと旨味を存分に愉しむことが出来ますね。

お願いだからよく冷えたスパークリングか白ワインをくれないか、一杯だけでいいんだよ…と懇願したくなるようなひと皿のパスタ。ランチですからそこは我慢なのですけれど、豊潤なキノコの香りと芳ばしいベーコンの旨味や薫香に包まれてさえいれば、さほど高価ではない乾麺パスタであっても、刮目し喉を震わせながらいただくことになります。
あぁ美味いじゃないか…焚火や大地の香りが脳裏に流れ始めれば、昔はよく行ったキャンプの夜が蘇ってくるものです。

食後にいただくスイーツも去っていった秋を感じさせるものでした。チョコレート仕立てのミルフィーユには香り豊かなマロンクリームがたっぷり含まれていて、この秋には食する機会の少なかった栗を、今さらながら楽しむことになります。
そういえば東京の商社に勤めていたころ、通勤に使っていた京浜東北線は大田区の蒲田を出ると間もなく大森のメリーチョコレートさん本社の脇を走ってゆくのですよ。当時はシゴトのことばかり考えていて、東京の工業地帯のド真ん中に大きな食品工場があることもぼんやりとしか意識できませんでした。
最近はそんな昔のことをよく思い出してばかりいるのはどうしてなのでしょうね。

