滝を見るドライブ

南アルプスの麓は秋にもなれば紅葉目当てのヒトで賑わう渓谷も数多くあるのだが、この時期はマニアックなハイカーやスポーツ系の方を除いてはヒトを見かけるコトも少なくアナ場かも知れない。
昨日はそんな想いをムネに「珍しくて旨いモノを食べて滝を見る」ドライブに出かけようというコトになった。
山梨県南巨摩郡鰍沢町…週末は山梨にいます、という行動そのものだが、十谷温泉・大柳渓谷にある『つくたべかん』というトコロに向い、先ずは食事だ。

「みみ」という聞きなれない名前の料理はニョッキに近い食感を持つ小麦粉加工食だ。
汁や具は「ほうとう」と同じだが、特徴はその形状にある。作物の収穫やドジョウすくいに利用するU字型の農具「箕(み)」に似たカタチからその名がついたようだが、味は「ほうとう」と同じである。
鰍沢に伝わる郷土料理の代表で、この「つくたべかん」でもその伝承作業が行われている。


「みみ」
もっちりとした食感



由来が献立表に書かれている


[ つくって・たべて・かんじる ]
施設名の由来にもなっている
このコンセプトもユニーク



つくたべかん
天窓からの採光が美しい
正面中央が「箕(み)」



館内の一部
季節の草花などを生けてあり
落ち着いた空間


















さてオナカも一杯になり滝を見に向かう。渓谷の林道は一部未舗装で「落石注意」の標識を多く見かける。
ちょっとコワイのであるが滝見たさにそろそろとクルマを走らせる。



「銚子口二段の滝」
奥深い渓谷に楚々とした姿
大柳渓谷・五開林道より望む



「不動の滝」
十谷鬼島線沿いにある



「見神の滝」
早川上流の雨畑湖から少し先にあり、“雨畑硯”で有名な地区である。この滝も二段になっており、偶然ではあるが今日見た滝は全て二段構成だったのは面白い。
もう少しヨユーがあれば書道なども多少はかじって、墨をする硯なども楽しんでみたい気がする。 近くの施設に“雨畑硯”の代表的なモノが展示販売されているらしいので、今度時間のあるトキにでも訪ねてみたい。
紅葉のころは人混みも激しいようだが、またぜひドライブに来たいエリアである。


つくたべかん
http://www.town.kajikazawa.yamanashi.jp/tsukutabe_idx.html
〒400-0606
山梨県南巨摩郡鰍沢町十谷2294-7
TEL : 0556-20-2020   FAX : 0556-20-2005
営業時間 10:00〜17:00
定休日 毎週木曜(祝祭日は営業)


All Photographs : TAMRON A16 / Nikon D40
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■