ヨーグルトとバナナのデザート

テレビCMでスイーツに黒酢をかけて食べるコトを紹介していたが、初めて見たトキは「え〜っ?」だったのだ。

 ところが中華系スイーツの場合はコレがまた美味いのよ。意外にツンツンしたトコロはなく、コテっと甘いスイーツもなんとなくサワヤカに感じるようになるのに不思議な感じがしたものだ。
だがサスガにヨーグルトにかけてやる勇気はなかったので、なにか酸味の効いたフルーツソースなどないものかと冷蔵庫を漁ってみたもののあいにく跡形もない。
ソコで思いついたのは「イタリアンのドルチェではバルサミコ酢を使っていたじゃん…」なのである。
 早速フライパンにバルサミコ酢を入れ煮詰める作業に入ると、厨房にはブドウの甘酸っぱい香りが充満し鼻腔を刺激する。
ややトロリとなった段階で火を止めないと冷めたトキにカチカチになってしまうので注意が必要だ。若干軟らかめでも食味にはさして影響しないので、初めて作る方は早めに切り上げたほうがよいだろう。
ただしあまりシャビシャビでも食材とのカラミが悪くまた見た目にもよろしくないので、ソノ辺りは経験と失敗の積み重ねで修復してゆく他はない。
 乳製品と葡萄の酢が織りなす奇妙なコントラストはフルーツを介して一つのスイーツ作品に昇華する。バナナというお手軽な食材でもこれだけ美味しいものができるのだ、もっとホカのフルーツなら…などと欲張りなキモチも生まれてくるのねー