■ タラの芽天 カレー蕎麦
意外に強かった春の味覚
一年ぶりくらいにKFCをいただきました。昨年三月の事故以来、体調も思わしくなかったせいもあってずっと避けておりましたが、ここにきてようやく復調の兆しも見えてきましたし、RTSのような禁断症状はないもののやはり時折あの独特なスパイス使いが恋しくなるってものですよ。
まあ変わらぬお味で美味しくいただきましたが、ご多聞に漏れずKFCも値上げの波に呑まれていたことに少し慌てました。ドライブスルーでの注文でスピーカーからその代金を知らされ「えっ!?」と反応するわけです。よく考えてみれば値上げなんて当たり前のハナシなのですけれど、一年以上その商品に向き合っていなかったので、まるで不意打ちを喰らったかのように驚いただけのことです。
そして値上がりはしてしまったけれど、暑い夏になったらあのレッドホットチキンをがぶりと喰おうじゃないよのっ!と今から楽しみにしてしまうエロおやぢなのです。
さて雨天も続き薄ら寒い陽気の翌日は昼食に「カレー蕎麦」にしてみました。具材はフツーですと畜肉に短冊カットの根深葱といったところですが、無けりゃ何でもよかったわけでして、たまたまその数日前に購入し冷凍保存してあった「タラの芽天ぷら」を思い出し、カレーつゆとの相性に半信半疑ながらエイヤで乗せてしまいました。
常識テキに考えますとカレーの風味にタラの芽天ぷらは絶対に合わないよねえ…なのですが、これがまた意外なことに結構イケるんですよ。まさかと思われるかも知れませんが、タラの芽の仄かな苦みやはんなりした春の山菜の香りが天ぷらコロモにしっかりガードされていて、個性の強いカレー風味に負けないのですな。まあお醤油カツヲだしの和風カレーつゆってこともありますが、意外に強かった春の味覚には感心しました。
ズズっと蕎麦を啜ればカラダもスグに温まり、これまでとは違う気温の推移を肌で感ずることになります。
■ 春驟雨の庭風景
せっかく心地よい気温が続いていたのに
低気圧の悪戯で寒さが逆戻り
雨の雫がついた紫色が
みょ~に恨めしくも思えてくる朝の庭
哀しいエピソードを背負っている都忘れですが
雨に濡れた姿にその思いを強くします
いちど傷ついた心はなかなか元には…
あまり余計なことは考えずに生きてゆきたいものなのですが
楓の新緑が玄関先を明るく彩ります
枝先には小さな花と
翼を広げるかのような新葉
雨が上がればもっとヴィヴィッドなペールグリーンに