■ 新筍と豚バラ肉の炒めもの
恋も二度目なら
もう召し上がった方も多い新筍、今シーズンの初物は『生しらす』と共に " 煮物 " でいただきましたが、やはりその美味しさは一度きりで満足できるはずもなく、地元の農民市場にいそいそと出かけては茹でたてを購入してくるわけです。そう、図々しくも二度目の恋を狙ってはより充実した人生を目指すのですよ。
ボトムからトップまでの長さが15cmほどの茹でたて新筍、これが2本入った袋が¥450って安過ぎでしょ…これだから農民市場はヤメられないんだよね。もうアタマの中は今夜の献立の準備のことでバクハツしそうです。
と云っても前日から中華風の炒めものにすることを決めておりまして、予めスーパーで豚バラ肉スライスを購入してあったこと、そして都合が良過ぎることにまたまたご近所さんから自家菜園の " スナップえんどう " を大量にいただいたこと、もうコレだけで献立のキャストは固まっているわけです。
新筍の香りと旨味を活かしたかったのでヨケーな調味料は入れません。塩・コショウ・お醤油少々と酒・味醂・糖分…概ねそんな所です。まあ若干のヒミツ物質は加えますが、ナシならナシで一向に構いはしません。
そんな事よりやはりフレッシュな筍の旨味と食感がこのひと皿の価値をほぼ支配しております。いつもならぐぐっと前面に出てくる豚バラ肉やスナップえんどうの個性も、このステージに於いては脇役でしかありません。
恋も二度目なら少しは上手に愛のメッセージを伝えたい…と考えておりましたけれど、そんなのは単なる思い過ごしで、案外すんなりとその想いは伝わったようです。新筍よ、エロおやぢはまだまだ誘いますからね。
来生えつこさんの作詞 来生たかおさんが作曲
そして歌姫が切々と歌い上げる極上のバラード
もう聴けないのは惜しいけれど
思い出の中だけで生きている名曲も素敵です
www.youtube.com
■ 如月の庭風景 スミレとデンドロビウム
玄関わきで長年その葉の美しさを披露する楓
幹の中央には大きな洞(うろ)が出来てしまっております
そこにいつの間にかスミレが自生してましてね
今年はとうとう花まで咲かせました
室内で育てていたデンドロビウムを
思い切って軒下に移動したのは数年前のことです
こうして気温が上昇すると
美しい赤紫の花が玄関先を彩ります