特撰素材『 なんちゃってカルビ焼肉丼 』

雑誌であれテレビ番組であれココ一番というときに登場するのが超絶霜降和牛肉であって、ソレはしゃぶしゃぶだったりステーキであったりと様々な悩ましい姿を目に焼き着けてくれるのであるが、なんと云ってもキュンとココロが締め付けられるように焦がれてしまうのが極上カルビ焼肉なのである。

あ〜食べたい食べたい食べたい!と百回叫んでも実際に喰わなければどーにもならないのであるが、入手が困難なモノというワケではなくドコの肉屋でも売ってはいるしソレナリの出費さえ覚悟すれば宜しいのである。
ただ祝い事やナニかの記念日などイベント的なキッカケがないとそうそう購入の決定など出来るハズもなく、何でもない平素の夕食などに突然そんなヤツを持ち帰りでもすれば「いったいどうしたことなのか?」と不審に思われるに違いない。
「いや〜、なんだか急に食べたくなっちゃってねぇ…」などとヘラヘラして居られるならまだしも、翌日からの生活基盤を失った家族は1コのカップ焼そばをわかちあい…といった悲惨な状況も有り得なくもないのである。
ところが先日いつものスーパーの精肉コーナーで見つけたモノはチラッと見がその霜降りカルビ肉にも似た外見で、商品名が“モーニングアシスト”、ソレだけ聞くと「いったいなんのこっちゃ」であるが要はボロニア風ソーセージの角型を厚切りしたモノなのであった。
ベーコンのようにソテーして目玉焼きなんぞと一緒に朝食のお供に如何でしょう…という商品らしく、美味しそうだったので購入してみた。当然初回はメーカーさんオススメの食べ方で試してみるワケだが、コレがけっこーイケるのである。

牛肉の含有率が高いらしく豊かで甘い香りもキチンとするし、フライパンでソテーしてやると脂肪分が透明になって溶け出ている様はまるで霜降りカルビにクリソツではないか。ソーセージ臭さよりもスモークの香りが強いのでフツーにソテーしても炭火焼したような風味が漂い「おっとっと〜バカに出来ないぜ!」なのだな。ソコでパッとヒラメいたのが「コイツでカルビ焼肉丼風の料理ができないだろうか…」という単純な発想である。解っちゃいるさ、どうせナンチャッテにしかならないことくらい。しかしジッコー在るのみなのである。
モヤシ炒めも準備したしニンニクスライスだってキチンと用意した。焼肉のタレはごく一般テキ市販品中辛仕様でブラックペッパーの粗挽きで風味を補ってやる。ジュゥ〜… おぉまるで霜降りカルビ焼肉ではないか! いいぞいいぞ…
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お味は予想通りであった。まさに「なんちゃってぇ」なのである。しかしかな〜りソレっぽいのは間違いのないコトなのであって、コストパフォーマンスは非常に高い。とにかく“ 喰った気 ”がするからいいのだ。
ガマン出来なくなるまでコレで行ってみる気になってきた。




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