■ 噂のにゃごやモーニング その87 「 純喫茶 ミレー 」
午前中だけの昭和ノスタルジィ
この駄文日記で何度も警告しているけれど、ここ数年間で瞬く間に拡散している「アクセントを付けずなんでもかんでも平坦に言葉を発音する悪習」ですね、これって何とかならないものでしょうか。このままでは日本語がダメになってしまいます。
呆れてしまうのはキチンと指導・教育されているはずの某国営放送のアナウンサーでさえその傾向が見てとれて著しい危機感を覚えざるを得ません。もう一歩ツッコんだ意見を申し上げさせていただくならば、それを聞いている上司や同僚が「おかしい」と指摘したり修正させていないこと、「ヘンだよ」と苦情を殺到させない視聴者なのであって、そうした負の変化を容認してしまう劣化した文化の蔓延…嘆かわしいではありませんか。
確かに昭和の時代もヘンな造語や流行語はあったけど、基礎がブレていないから正しく笑えたものです。ところがケータイやらスマホがコミュニケーションの主幹となる平成になると、コトバの勉強や研鑽を怠っているバカも恥ずかしい思いをすることが無くなってきたのですな。調子に乗って奴らはナマ会話にもそれを持ち込み始めた、そんな図式なのではないでしょうか。
さて正しい日本語がまだ運用されていた昭和時代ですね、その香りがギュッと残っている喫茶店を見つけました。事前情報なし、クルマで移動中に見かけ「あっ!」と瞬間テキに反応してしまったお店です。クルマは急に停まれませんから、その先のテキトーな場所でUターンしては営業中の喫茶店であることを確認しに戻るわけです。
おぉ~素晴らしいじゃありませんか、この店構え。
店内も昭和そのままです。そして純喫茶ですよ、純喫茶…今は死語になるつつあるそのコトバを実体験出来るのもあと僅かかも知れませんね。
コーヒーをお願いするとバタートーストと茹で玉子が一緒に供されました。焦げカスがびみょ~に散っているトーストは神経質なヒトなら不快に思うかも知れませんけれど、ボクはぜ~んぜん平気です。むしろその風味がソフィスティケイトされたトーストより芳ばしくそして感性を刺激する味だとさえ思えます。小中学生のころガッコーの石炭ストーブの上で焼いて食した「給食の食パン」を思い出させるお味です、あぁしみじみと美味いなあ。
純喫茶ミレーの店内_190721 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
お店のナマエがミレーですから「落穂拾い」のレプリカでも壁にかけてあるんじゃないか…と探しましたけれど、そーゆーものはありませんでした。ごくフツーの昭和の純喫茶なのであります。
シニア世代の店主おねーさまは「もう疲れちゃうからお店はお昼までにしてるのよ」ってことでして、このノスタルジイを楽しめるのは午前中だけなのです。
でもとってもいい時間をありがとうございました、なんだかホッとしましたよ。
◆ 純喫茶 ミレー
愛知県海部郡大治町東條郷内 44
TEL=052-444-5256
ACT=7:00~AM 火曜定休(第二火水連休)