真鯛のカルパッチョ

真鯛のカルパッチョ

柑橘は甘夏柑

春になったら真鯛をカルパッチョで…と昨年からずっとその想いを抱いておりました。栄養価が高く身肉に脂肪分を多く蓄えているのは冬場ですが、春先は産卵を控えて荒食いすると言われる真鯛ですから、その食味バランスとしては春が最適なのかと思います。
本当は魚市場で丸ごと一尾購入して捌くのが正解なのですけど、主要な市場が少し離れた場所となる哀愁のイナカ町なので、いつものスーパー鮮魚コーナーで適当なサクを見繕ってはカゴに入れることしか出来ないのが返す返すも残念なことなのですな。

真鯛のカルパッチョ   MIRANDA AUTO MIRANDA 50mm F1.4 ( 8-Elements )  SONY α7

オリーブオイルに白ワインヴィネガー、塩コショウと若干の蜂蜜…そんなところが主成分のソースですが、ここにフェンネルやパセリそしてその他の香草類を適宜加えてやるとジツにリッパなものが出来上がります。そして今回のカルパッチョの決め手は柑橘を搾らずに果肉を大振りに崩し入れ、真鯛の切り身と共にいただくという、ちょいと大胆なひと皿にしてみたことです。
しかもこうしたお料理の場合グレープフルーツを用いるのが常套句ですが、地元の柑橘である甘夏柑を奢ってしまったところに怖いもの知らず、或いは無鉄砲さを感じてしまいますね。

三次ワイン TOMOE Cherdonnay 新月 2014

でもこの甘夏柑がサイコーなんですよ、甘味と酸味が柔らかに融け合う果汁と存在感のある苦み、そして個性的に発散する香りが真鯛の美味しさを艶やかに磨き上げ際立たせているのです。あぁ美味いじゃないか…飛び上がって叫ぶほどハデな美味しさではないけれど、まるで春霞に覆われた富嶽のように泰然と、なおかつ繊細な旨味が食す者を夢心地に誘うのです。
近海の海産物にはいつも地元の日本酒を相棒に据えておりますが、今回は広島G7サミットでも各国の首脳をもてなすことに使われた広島三次ワイナリーの製品をチョイスしました。TOMOE シャルドネ 新月 2014 …春の真鯛をいただくにふさわしいこの白ワインは、日本でも欧州古参ワイナリーの実力に匹敵する、あるいはそれ以上の実力を持ったワイナリーであることを脳裏に刻む秀作であります。
 
広島三次ワイナリー Hiroshima Miyoshi Winery
https://www.miyoshi-winery.co.jp/

 
 

 
 
 
 

如月の庭風景  白い花たち


優雅なドレスを身に纏うジャーマンアイリス
その品位の高さは当家の庭に於いても屈指の存在でしょう
今年は開花も少し多くなり
来年は更に増えてくれることを願っております

如月の庭風景 ジャーマンアイリス   Nikon Ai AF MICRO NIKKOR 60mm F2.8  SONY α7

 
 


いっぽう昨年はダメダメだったトリテレイアですが
今シーズンは大いに元気な姿を見せています
実際はもっと大きな群落ですが
なんだかまとまりが悪くて一部だけ小じんまりと撮りました

如月の庭風景 トリテレイア   Nikon Ai-S NIKKOR 50mm F1.4 (Stepped Nose)  SONY α7

 
 


スズランもがんばっています
固まるように咲いていたものが離れ離れになってしまいましたけれど
株の数としては若干増えてくれたのかな~と
花が終わったら再びまとめる方向に移植作業ですね

如月の庭風景 鈴蘭   Nippon Kogaku NIKKOR-H Auto 50mm F2   SONY α7