二月の厳冬期に我が家の庭でスモークしたチーズである。三ヶ月間の謹慎期間を経てやっと陽の当たる場所に出てきた。
燻したては暴れん坊で、毎年おとなしくなるのを待ってから食べることにしている。禁固三か月、執行猶予なし。
今年はこいつを8本、暗く冷たい場所に閉じ込めておいた、優しく一本づつラップに包んで…。
一足先に出所したサーモンたちはすでに半分以上が我々の餌食になり、残りも再び氷河時代に突入している。
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頂き物だが新鮮なアスパラが手に入った。様々な食べ方があるが、今日は単純に茹でてそのまま食らうことにした。
カタルーニャのサラミ、解禁されたスモーク・チーズ、ハムやウィンナー・ソーセージなど相性のよさそうなものは全員駆り出された。もちろん赤ワインもである。
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このアスパラ氏は東北のご出身だそうだ。北海道や長野というイメージが強いが、考えてみれば高冷地性の作物だから東北にいても矛盾はない。
それにしても新鮮なヤツは違う。旨味や香り、発散するすべてのエネルギーが太い。
輸入ものなどスーパーで一年中簡単に手に入るが、欲望に勝てるのならば購入をしばらく見送り、年に一度のこの時期にかけてみるのも悪くない…無理か。
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シャトー・ジュリアン ACボルドー2004 赤FB
フルボディーとしましたがやや軽めのほうです。色合いは鮮やかな濃縮感のある赤、様々なフレッシュ&ドライフルーツの香りと乾いた草のイメージもあります。
デキャンティングでさらにまろやかになり、質の良さが飲み進むほどに実感できるワインでした。
ラムチョップの香草焼きなどがベストなパートナーでしょうが、本日のオードブルにも大変結構でございました。