焼チーズとボジョレー  

 若いコロは知っている人の方が少なかったボジョレーの新酒、今はすっかり逆転して普段はワインを飲まない方でも解禁日には「ボジョレー・ヌーボー」を楽しむようになった。



 買ってきてコルクを抜けばワインは飲めるが、モンダイはその相方である。肉魚野菜…待ち構えているものはいくらでもあるが、ちょっと気合いの入ったワインななどの場合はかなり繊細なセレクトを要求され、快楽のためのウレシイ悩みをかかえるコトも多い。
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 カマンベール・チーズは白カビ系チーズの中ではマイルドな風味で、チーズ初心者でも組みし易い類のモノである。
常温にしばらく放置しておくと柔らかくなり香りや旨みが更に付加され、ワインの伴には申し分ない一品となってくれる。
ところがある日ワイン通の友人のブログの写真に、キミョーなカタチの見慣れぬものが写ってるではないか。
まさか「タコノマクラ」じゃないだろうし…
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 聞けば「焼カマンベール」だという。表面に切り目をつけてアルミフォイルで包みオーブンで加熱してやるだけの料理だが。
コレがジツに美味い!まさに目からウロコなのである。
従来は常温放置しか戦術として持っていなかったが、この薄膜金属包囲蒸焼作戦は強力なアイテムとなった。
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ラブレ・ロワ
無濾過のボジョレー・ヌーボー
嬉しい深い味わいが
いつものボジョレーに加わった
ヴィラージュ信仰も
ちょっと改めなくてはならないか