けんちん汁  

 動物性脂肪の入っていない汁もいいものだ。昨晩は冷蔵庫の整理ついでなどではなく、明確な意図と意思をもって作った母君の根菜汁椀なのである。



 お好きな方はコレをうどんにトッピングして食べるらしい。北関東の某蕎麦屋でも提供しているのを見たコトがあった。
残念ながらボクにはその経験が無いのであるが、何故かと言うとうどんに乗せる前に食べ尽してしまうからなのね。
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 ネギに白ゴマ、七味唐辛子をふりかけ…あぁやっぱり寒い時期にはコレだよねーとシミジミ思う。
気持ちだけでなくカラダにも滲み込んでゆくよう。
ストレスの少ない優しい味は日本の根菜の煮物ならではの幸福だ。
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 あとは漬物にゴハンでいけばフツーの方はご満足なのであろうが、哀れな呑み助はココに例のモノを持ち込んでしまうのである。

 タコブツ,ふろふき大根など肴には堪らないものが登場してくれば黙っていられるハズもなく、ついストックの地酒などを開けてしまった。
えへ、旨いね〜この酒。
遠方の珍味などをチビチビとかじりながら飲る酒はどうしても度を過ごしがちではあるが、シメに「けんちん汁」をオカワリしよーなどといった安心感が、家で腰を据えて酒を飲むコトのメリットでもあろうか。