サラダオニオンでアクセント『カプレーゼ』

ヤルぞ!と宣言したサラダオニオンの料理はイキオイで二種類つくってしまったのだ。

フルーツトマトもいいモノがあったのでついでに購入してあり「コイツでカプレーゼを久々に♪」とバジルを買いに出かけた。
いつもは菜園のバジルでコト足りるワケなのではあるが、サスガにこの厳冬期には枯れ果ててしまい見るも無残な姿なのだな。
苗を植えておけばカッテに大きくなって一年のほとんどは賄えるバジルはなんとなくタダみたいな感覚があり、スーパーなどで購入するトキに値札をみると損をしたよーな気分になるのは精神衛生上ヨロシクナイので、今度は冬季用にプランター植えも準備しておかねばならないだろう。
 

カプレーゼはフレッシュ・モッツァレラとバジル&トマトのアンティパストで、コレにオリーブオイルや少々の塩で食すと極上のワインのおつまみになる。言ってみればピッツァ・マルゲリータの源のようなもので、レストランで提供するようにこんなに凝った盛りつけにせずテキトーにちぎってはこの三種類の食材をミックスしただけでも充分に美味しい。
せっかく新鮮なサラダオニオンがテに入ったのだからひとつソレもアクセントに加えて…と云うコトで、昨日はコンカッセしてトッピングしてみた。
プレーンなカプレーゼに新タマネギの甘みと香りがプラスされ誰にも好きキライのない味になっているし、ちょっとイタズラ気味に振ってみるミルしたブラックペッパーの鮮烈な辛味と香気がナカナカによく融和している。
しかしこんなシンプルな組み合わせであるほどオリーブオイルの質の良否が大きくモノを言い、せっかくの素材を台無しにしてしまうコトもあるので慎重にオイルを選ぶ必要はあるだろう。サルバーニョなら全く問題はないがボクはこのところ「グラン・キュヴィ」というウーゴ・カルデラのエクストラヴァージンを愛用していて、そのうちピックアップしてみようと思っている素晴らしいオイルだ。


もう一品は神戸の友人Gが昨日のコメントに書き込んであった“カツヲブシのせオニオンスライス”に卵黄を落として酢醤油で食すというアイデア前菜だ。
コイツは家族に拍手喝采で迎えられた一皿で「悪徳バーテンもタマにはいーコト言うじゃん!」なのである。いくらヨメさんのオカゲで営業を続けているとはいえ、震災にも耐えて長年飲食業を営んできたのはダテではなかったのだなぁ。
新タマネギの溌剌とした香りと甘みに辛味を抑える酢が効き、卵黄のまったりした旨みが加わり本当に美味しい。別皿で酢醤油の代わりにGから貰ったポン酢でも試してみたが、コレもスダチの香りが生きていて「いや〜ん♪また作ってね」な世界なのである。
次回サラダオニオンを入手したらカツヲブシの代わりにボッタルガを使い、レモン汁とバルサミコそしてオリーブオイルでイタリアンな仕上げにしてみよう…なーんてアイデアも生まれてきたのねっ。


新タマネギにはリッパな葉がついていて、コチラも瑞々しくて捨てるには惜しい。そんなワケで今朝の朝食の味噌汁にはソイツをザクザクと刻んで入れてみた。
タマゴの白身もとってあったので“かき玉汁”にしたが、フツーのネギのような食感なのに甘みと香りはタマネギというフシギに美味しい味噌汁になったのだ。
ムダなく使われて新タマ君もシアワセなのね〜