でらうみゃ~でかなわんわ(92)

噂のにゃごやモーニング その61 「 喫茶 夢袋 」

 

裏通りにひっそり佇む小さなカフェ

名古屋市中央卸売市場の場内で朝っパラから『海鮮ちらし』をがっつり喰い、ちょ~満足な休日のスタートである。市場の構内や見学者のための施設もプラプラしてはみたけれど、あれだけ喰えばそうカンタンにハラは軽くならないのである。

そして頭髪もだらしなく伸びていたので、ちょうど構内にあった理髪店で調髪してもらったりした。トコヤさんのお兄さんは「お客さん、いい色に焼けてますねえ(日焼けの事)」とセッセと散髪しながら言うので「いや~ドカタやってますから」とつい答えてしまった。

う~む、非常に迂闊な応対であった。これまでは建設関係に携わっているとか、もうちょっと具体的に外構関連の業務などと言うようにしていたのだけれど、モロに建設作業員とか土方と身分表示すると「ロクなヤローじゃねえな」などとカッテに想像されても困るので少しキレイなオブラートにくるんでいたのね。
確かにニュースなどでロクでもない事件を起こした人間の職業には建設作業員ってのがけっこー多くて、なんだかとっても知的水準の低い集団みたいなイメージがあるのも事実なのでして(かつてはボクもそー思っていましたから)、残念ですが世間一般ではそーゆーレッテルなのですね。
実際にこのギョーカイでシゴトをすると過去イメージがそのままのヤローもいれば、ちゃんとしていて温厚マジメかつ高学歴のヒトもいるわけなのでして、そーゆー色メガネで画一テキな見方をするのは間違っているとは思うのですけれど、そうした概念を払拭してゆくのはギョーカイ全体の問題として並大抵の努力では済まないと思うのですよ。 …おっと脱線ですね、本題に戻りましょう。

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MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

で、ハラごなしが終わらないので場外に出て散歩をしたのです、飲食店や銭湯がある裏路地を気の向くままに。ところがあるところでとても興味深い出で立ちの喫茶店を見つけました。
うわ~なんだか昭和ですねえ!ちょうどコーヒーも飲みたかったしそこに入ってみることにしました。

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店内は細長い構造で、いわゆる「ウナギの寝床」みたいなやつですね。先客はおねーさまが一人、タバコをプカプカしながらコーヒーを飲んでおられました。
ボクもさっそくコーヒーの注文です。店主のおねーさんが「モーニングつけますか?」とおっしゃるので、つい「はい」と答えてしまったけれど、現実はけっこー胃袋が満たされている状態でしてね、うわ~欲こいて頼んじゃったけど大丈夫かいな…と若干のハンセーなのであります。

MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

モーニングのサービスはけーっこー厚い食パン一枚分のトーストと茹で玉子、お店のフンイキにちょっと不釣り合いなカップ&ソーサーででコーヒーが提供されました。美味しいです。
カップの大きさの割にコーヒーの量が少ないので空カップみたいに写ってますけれど、実際にはフツーの量がちゃんと入っていました。肝心のコーヒーもしっかりとした風味でフツーに美味しくいただけました。

MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

お店の入口ドアは解放されていて、未だ梅雨に入ったばかりのこの時期にはなかなかキモチのいい風が入ってくるのでありました。
そんな店内で先客のおねーさまや店主殿と他愛のない世間話をして過ごす時間、なんだかとってもユルくていい感じでした。店主のおねーさんは病気で入院していて半年くらい前に再びお店を再開したのだそうですが、常連さんが離れずに来てくれることに感謝していると仰っておられました。

MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

かなりのご高齢なので、実際営業はキツいらしく「無理しないでやってます」…ってことなのでして「まあ続けてるのはボケ防止のためかな」と笑いながら話す姿はちょっと痛々しいカンジもしましたけどね、でもこーゆー裏路地でひっそりやってる喫茶店ってのもいいもんです。

MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

どれくらい前から営業されているのかはお聞きしませんでしたけれど、年季の入った床板の風情や窓ガラスの意匠など、かなりなイニシエ系ですよね。静かな路地裏でのひとときなのであります。ごちそうさまでした。


喫茶・軽食 夢袋
愛知県名古屋市熱田区明野町16-13
TEL=052-683-5119
ACT=7: 00ごろ~夕方くらい 基本無休ですが不定休あり






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