三海の幸

二晩続けて肉料理、とちょっとムムだったので昨晩は和食しかも絶対に魚介系!と朝からの思惑は見事にキマり、こんな食事となった。

 フツーは「山海の幸」だろーとお思いの読者がタダシイのだが、海とタイトルにしたのは正当な理由がある。
 蒲鉾は小田原の老舗「鈴廣」の製品で、相模湾の地魚を使い見事な仕上がり。伊豆のわさび漬を添えて食せばその相性の良さに言葉もない。
 たまたまこの日届いた“ホタルイカ”は前回まではボイルものだったが、日本海富山湾産の生だ。ボイルしたものも旨いが、生はやはり格別でそのワタの風味はウニのように甘く、酒が進んでしまうのが怖い。
 鯖の煮物。近海もの、といきたいところだったがこれはノルウェー産の冷凍サバ切身。安くて脂も乗っているし、どこのスーパーでも手に入る家計のお助け食材だ。焼き葱はなぜこんなに鯖とウマが合うのか、真剣に追及してみたい。

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 太平洋、日本海、北海と三つの海の幸が一堂に会し繰り広げるパーティーにはタマネギ婦人の出る幕はなく、お嬢ちゃまのご夕食にチョイ役で出演することになる。


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 お嬢ちゃまのご夕食。三海の幸は小学六年生の食事にはちとクオリティーが高すぎたか、あまりウレシそうな顔をしない。
 仕方なく必殺残り物一掃作戦の開始だ。

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 ちょっとアナタ、なにそんな所でボケっとしてんのよ!早くアタシをお使いなさいよ。こう見えましてもワタクシ、お習い事もきちんとこなして社交界デビューをお待ち申し上げておりますの。
 焼きそば…アナタそれ下品じゃございません?このアタシにそんなことを。

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 「タマネギ婦人は硬いコルセットやらガードルを何重にもまとい、その衣装を脱がすのに一苦労だ。しかし今夜は君を主役にという甘い囁きに、その白い肌を…」

 あまり乗り気でないタマネギ婦人であったが、ウムを言わさず焼きそばにて燃え尽きてただいた。


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ベルコーレ・ビアンコ イタリア 白MD
 和食で海の幸ならば日本酒が一番。地元の酒をチビチビやっていたのだが、いかんせん300mlでは大幅に不足だ。
 ちょうど冷蔵庫で冷えてることだし♪と開けてしまった。
 クセのない辛口なので、過日もご紹介したように天ぷらなどの和食にもイケる。
 味や香味に深みがない、などと無粋なことを言ってはいけない。庶民にとってはかけがえのないワンコイン・ワインであり、イタリア国民との友好の証でもあるからだ。

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