鴨せいろ蕎麦  

FBMへ向かうメガニスト西組カルガモのランチ予定にはアノ超有名店の名があるではないか。胸騒ぎのようなモノを感じたボクは、おシゴトをムリヤリ収束ゴリ押しモードにして参加のお願いをBBSに…


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 諏訪湖SAでの合流も無事成功し、早速移動したのは諏訪湖を見下ろす丘に位置する手打ち蕎麦の名店「登美」さんだ。
天気さえ良ければ諏訪湖が一望できる絶好のロケーションなのだが、当日はあいにくの曇天。今にも降り出しそうな空模様に若干の落胆はあったが、ナニはともあれ美味い蕎麦が食えるのだからヨシとしなければならないのだ。
気温も低かったため同席者は温かい蕎麦にするか迷っている方もおられたが、せっかくの石臼挽き蕎麦が楽しめるのだからやはりザル系のモノにしようと“鴨せいろ”を注文したボクなのだ。

 ふんだんに使われた鴨肉が温かいだし汁の中で根深と仲良く息づいている様は、地酒の一本も追加したくなるようないい香りを発し「早くコレで蕎麦を食ってくれ」と言いたげなのだが、待て待てその前にこのお店の“蕎麦そのもの”を味わうのが先なのよ。
普段食べ慣れている富士宮の蕎麦とは違い、更科系の白っぽさとツルリとしたのど越しがジツに品のいい味わい。噛むと蕎麦の甘みがゆっくりと、しかし着実に口中に拡大してゆくヨロコビが次の一箸を待てないのだ。
 そして小丼によそられた鴨ダシに浸してみれば、このお店の蕎麦の太さがジャストなものであるコトがスグに解るだろう。甘みを抑制したダシつゆが蕎麦の香りや旨みを上手にアシストし、鴨肉の豊潤な脂の悦楽が待ち構えている。
信州で蕎麦を食べるときにいつも思うコトは、蕎麦ツユのダシ加減と甘みのバランスが独特であるな…というコトなのである。初めて意識したのは昨年であるが、まるで生醤油を水で薄めただけじゃん…と最初は思ったものの、ジツはソレがこの地域の蕎麦を最も高いステージに担ぎあげてくれるシカケなのだ。
 コンブや鰹といった魚介系旨みダシと糖分を限界まで引き締めるコトによって、蕎麦の味にヨケーな共振が生まれない工夫…とはこの地で長い間に培われてきた知恵なのであり、地元の蕎麦とのコンビネーションでしか反応できない旨さなのである。


本格石挽手打そば「登美」
http://www.tamatebako.ne.jp/tomi/
長野県諏訪市上諏訪立石展望台上
TEL:0266-53-2318
FAX:0266-53-2488
木曜定休



さて、ココロもオナカも満足して再出発。
FBM会場である車山高原はそんなに遠い距離ではない。先導する二台のメガーヌのホットな走りに必死に食らいつきながらも楽しんだワインディングと紅葉の山、冬の姿に脱皮しつつある霧ヶ峰を超え、気温7℃の高原は次第に霧に包まれてゆくのであった。

カルガモ東組も到着し、宿の駐車場にはメガニストの歓声が響き渡る



お世話になったペンションの「ラルゴ」さん正面
これから始まる夕食とスカイプラザでの前夜祭、そしてお楽しみ二次会を前に静かな時が粛々と流れてゆく





Resort-Inn「LARGO」(ラルゴ)
http://www.lcv.ne.jp/~largo/