それ風な味わいで『石焼ピビンパ風チャーハン』

長い間「ビビンバ(BIBINBA)」という名前だと思っていたが、料理に興味を持つようになってから「ピビンパ(PIBINPA)」が正しい表記というコトを知った。

その表記を初めてメにしたのは横浜の韓国料理店だったと記憶している。店の品書きにPIから始まる発音で書かれたソレを見て、ボクはてっきり韓国人である店主が間違って書いたものだと思ったのだ。
考えてもみれば自国のコトバを間違うハズもなく、日本で一般テキに通用しているビビンバという名称に対するささやかな抵抗だったのかもしれない。
残念ながらそのお店の料理のコトはすっかり忘れてしまって、旨かったのか、そうでもなかったのかは全く覚えていないのは、興味の矛先が違う方向を向いていたからのような気がする。
当時は魚釣りに夢中で休日になると毎週のように海に繰り出しては旬の魚を追いかけ、魚族の生態やソレを捉えるタックルなどの話ばかりが仲間との酒肴だったのかも知れない。
もっとも釣ってきた魚を捌いたり調理する必要に駆られ、こうして料理に関わるシゴトにも繋がっていったのかと思えばある意味必然テキなレールだったとも言えるワケだ。
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石焼ピビンパは大阪の在日韓国人が考案したモノであったという事実には驚いたが、その後本国の韓国に逆輸入されて現在ではすっかり定着した料理となっているらしい。あの“おこげ”の感覚はやはり国境を越えてヒトを感動させるチカラを持っているのだろう。
いつか買いたいと思っているボウル形状の石鍋であるが、高価であるコトとメンテナンスを考えるとなかなかテが出せずにいる。
仕方がないのでフライパンでちょっと強めにコゲをつくってやり、それ風な味わいを楽しんではいるのだ。




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Afternoon,FEB.15.2009.