またも『生しらす』カラ振りでマッツ・デビュ〜

“富士山しらす街道”という名を知ったのはつい数日前のことだった。富士市田子の浦にある県道をそう名づけ地域産品をアピールする試みがなされている、と某国営放送の夕方ニュースで聞いたからだ。


かつては製紙工場の排出ガスと排水汚泥ヘドロで有難くない公害代名詞となってしまっていた田子の浦も、現在はすっかり過去を洗い流して美しい海を取り戻している。
奈良時代歌人山部赤人が詠んだ“田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける”という歌からも本来は美しい富士山を望むコトの出来る風光明媚な名所であるのだ。
その田子の浦港の主たる用途は工業製品の搬出入だが、現在でも漁業が行われていて駿河湾奥の海の幸を毎日市場に向けている。そのひとつがシラス漁であり、一艘曳き漁法による高級シラスが楽しめる…というコトであれば行ってみないテはないではないか。
お天気もよいコトだし、だいいち田子の浦なら富士宮からクルマで30分程度で着いちゃうもんね♪と出かけてみたのだが、なんとまたツイていないことにこの日は水揚げがなかったのである。
う〜む無念ぢゃ…
仕方がないので富士市内へ戻って昼ゴハンを食すコトにした昨日である。


生しらす丼が喰えないなら格安海鮮丼で人気が出つつある某魚屋系飲食店に突入じゃ!と行ってはみたものの、タイミングが悪いようで行列が出来てしまっているではないか。ヤダヤダ…よっぽどのコトがない限り並んでまで喰うのは性に合わないのでソッコーで方向テンカンする。
こうなりゃ喰えりゃナンでもオッケーだぜ…と飲食店がかたまっている一角にメガーヌを走らせた。
ふと思い出したのはこの日の朝ニュースで聞いた「牛丼チェーンのいくつかが値下げを始めた」というコトだった。いひ、たまにゃ〜安上がりなランチで庶民のキモチを味わってみるのもいいじゃん♪と、なんとなく松屋さんに入ってみた。すぐ近くには“すき家”もあったがソレなら富士宮にもあるから…というワケもあったしね。
ココは牛丼ではなく“牛めし”と呼んでおり並盛は味噌汁つきで¥320だ。生タマゴも欲しいし出来ればオシンコも…と思っていると、おぉ都合のいいセットがあるではないか。


並盛味噌汁つきに生タマゴ+お新香がセットになっていて単品の¥120増しでオッケー、よしよしコレにキメた!なのである。
正直に言うと半分バカにしていたところもあって、期待を裏切らないどころか想像をはるかに上回る美味しさとセットの満足感にカンドーしてしまった。いや〜、コイツは使えるぜ。
なにせ今時¥440でこんなマジメな食事が出来てしまうのである、恐れ入りました…とひれ伏すしかない。ホール担当の店員がチュゴクノヒトだっていーではないか、彼女は一所懸命シゴトに励んでいたしカウンターからテーブル席に移りたいとボクがワガママを云ってもイヤなカオひとつせず「ドゾドゾ」と通してくれたし。
   ◆◇◆◇◆

いや〜ハラいっぱいになっちゃったよ、と精神テキ満腹も引連れてお店を後にしたが、おっと忘れてはいけないのである…モクテキは『生しらす』であったコトを。




富士山しらす街道
http://www.fujisan-kkb.jp/shirasu_kaido/


株式会社 松屋フーズ
http://www.matsuyafoods.co.jp/



牛めしもいーんだけどさ、やっぱり生シラス喰いてー! ポチッと応援してね…