北陸の珍味『 いか宝詰め 』

ちょっと変わったお惣菜をテに入れた。イカの加工品といえば北海道や東北が真っ先に挙げられるがコレは北陸・金沢の佃煮製造会社の製品である。

ゴハンの消費量の減少傾向に引っぱられて佃煮が活躍する場は小さくなり市場は縮小しているのだと云う。「メーカーとしては従来の食材だけに固執せず新たなジャンルを求めてチャレンジを続ける努力が必要になっている」と経営者は語るのだ。
そんな中、北陸ならではの素材を求めてこの企業ではサザエやカキを使ったお惣菜も開発中らしい。
この“ いか宝詰め ”もそのひとつで一般家庭用に真空パックして販売しているが、ひとつふたつを輪切りにして上品な器にでも盛りつければ割烹旅館のひと品として通用するのではないかとさえ思えるデキのよさである。
近年の食品トレンドである国産素材・無添加物と云った基本路線は踏襲してはいるもののコストとのバランスにはかなり苦心されているようで、この宝詰めに入っている魚卵はタラコではなくホキというオーストラリア周辺で漁獲される輸入海産物の卵なのである。もっともホキはタラの親戚なので卵のお味もよく似ていて言われなければ気付かないかもしれない。
食習慣の変化によってニッポン人の嗜好も昔とは違っていて、同じ佃煮でも近年は薄味が主流である。ゴハンのオカズには若干濃いめの味付けが美味しく感ずるものだが酒の肴はその逆で、このイカの煮物のようにはんなりした調味が成されていると矢鱈に冷酒が美味しく感じられて困ってしまうのだな。
切コンブとのコンビも非常に上手くいっており、海の幸の旨味ギッシリという感じだ。朝ゴハンのオカズに少し取っておこう…などと都合のよい計画をしていたが、なになにガマンできずに全て食べ尽くしてしまった。


株式会社 金沢錦
石川県金沢市横枕町ハ13
TEL=076-257-1878




☆ アト味がとてもよかったのは添加物が入っていないせいでしょうか…
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今朝の富士山
夜明けはフラットグレイの曇り空だったけど
だんだんエリマキ雲なんぞも発生して…
現在は上半分が雲の中



5:45AM, July 09. 2010. @Fujinomiya-City         Original Photo