小さくたって『 アジフライ 』

スーパーの鮮魚コーナーには毎日のように新鮮なアジが入荷していて丸一本モノにも“ 刺身用 ”の札が誇らしげに貼り付けられている。
そんなフレッシュなアジなら塩焼で食したらサイコーだろうなぁと品定めをしながら、ふとフライってのもいいじゃん♪ と浮気虫がウズきはじめた。

イメージ的には獲りたては刺身、次いで焼き物、最後は煮物・揚げ物といったカンジだが、どの調理法に於いてもより新鮮な食材の方が美味いにきまっているし、実際食しても全く違うお味に驚いてしまうのである。
若いコロは新鮮な魚を揚げものにしてしまうなんてモッタイナイとさえ思ったものだが、ある時ジブンで釣ってきた小魚をフライにして食した時の感動は今でも忘れないくらい鮮烈な印象でココロに焼き付いている。逆に鮮魚料理のバリエーションが拡大したワケであって、ナニがなんでも刺身!というワクにハメられずに済むのだ。
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
体長が25cmほどのレギュラーサイズの真鯵の隣には唐揚などに使うにはモッテコイの豆アジがパック詰めされ並べられていた。

よくしたものでその中間サイズの体長12〜15cmほどの“やや小ぶり”みたいなサイズのアジもあって1パックには5〜6尾、価格は100円というタダみたいなプライスがつけられているではないか。
本当は20cmくらいのものがフライにするには丁度よく、身の厚みもある程度あるので脂ものってふっくらとした身肉を楽しめるのだが、コレだってお味のスケールは小さいものの捌くのがメンドーなだけでソコソコに美味いフライが楽しめそうなのだな。よ〜し、コレに決定!とアチチでカリリのフライにビールというシチュエイションが脳内に構図として早速出来上がっていた。
大葉をペタリと貼ってフライにしてやるのもナカナカに美味しいので半分ほどはそうしてみる。熱々のうちはソースをかけて食すのが美味いものだが、冷めてしまったアジフライはナゼか醤油が格別に美味しく感じる。
特にこの大葉を合わせたモノはその食べ方と相性が宜しいようで、食べ尽くしてしまいたいのをガマンしワザと1枚残しては翌朝ゴハンのオカズにする…という卑怯な手段も今や図々しくジッコーするようになってしまった。
そしてアジやキスのフライを食すと「あぁ夏だなあ」と意味もなく感慨深げなキモチになってしまうのはどうしてなのだろう…と思うが、ついつい呑み進んでしまうビールの酔いがそんなコトはどーでもいいように仕向けてくるのだ。




梅肉を塗って「梅しそフライ」ってのも堪りません♪ クリックで応援して下さい〜!





富士山南麓の樹海を這う朝靄
間もなく梅雨も終わりだ



5:06AM, July 17. 2010.