浜名湖アサリのワイン蒸し


先日“Meganiste Japon”のオフが開催された浜名湖の名産品「アサリ」が店頭に並んでいたらしい。若干小粒ながらやはり新鮮さが命の貝だけに地元産とは嬉しいではないか。
汗だくになってのおシゴトを終え、帰宅したアトはすぐにシャワーを浴びて先ずはビール…。グビリと飲りつつアサリのワイン蒸しにとりかかるが肝心のバターを切らしているではないか。
「Oh,My God!」一瞬フツーの和風酒蒸しに切り替えようかとも迷ったが、冷蔵庫にはイタリアの白ワインが冷えているコトがインプットされた脳味噌には修正不可能な状況に陥っている。
仕方なしにオリーブオイルで調理をしてみたが、フムフム悪くはない。というよりもバターの風味に邪魔されないワイン蒸しとなって逆に辛口の白ワインには好適なアンティパストになっている。
冷やしてあったワインはボスコ・マレラ社のシャルドネ、手軽なデイリー・ワインである。若々しく鮮やかな色と香りの中にレモンピールのような柑橘系の渋みがうっすらとコーティングされていて爽やかな酸味である。
ふわりとジューシーなアサリには申し分のない組み合わせ、飲み終えるコロにはこの日のストレスは消え去っている。

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カフェ・アフォガード

ご存じ定番のイタリアン・ドルチェである。
冷たいバニラ・アイスクリームに熱々のエスプレッソをかけて食すこのデザートは成熟したオトナのものであり、食べ方に個人の趣味が反映される面白さをも持っている。
一気に全量を入れてしまう方もいれば、少し残して口の中の甘いバニラの香りと乳脂肪を冷めたエスプレッソで洗い流してフィニッシュするという人もおり、夫々の流儀で食べればよいのである。
エスプレッソの単品が¥420だからオーナーのサービス精神が凝縮されたドルチェなのだ。
¥490


スキャンピと帆立のクリームパスタ

スキャンピとは和名が“赤座海老”、深海性の手長エビで駿河湾でも漁獲されて沼津や西伊豆の港にもよく水揚げされている。御殿場あたりのオーベルジュや静岡のレストランのシェフが買い付けに行くらしい。
本当はそうしたフレッシュな素材を使用したいのだが、安定した仕入れと価格のためにヴィノッキオではスウェーデン産の冷凍輸入品を使用している。
帆立の貝柱や小海老から出る旨味に自家製のフュメ・ド・ポワソンも加わり、驚くほど素晴らしいクリームパスタに仕上がっている。パスタとしては高価な部類だろうが実はヴィノッキオでの注文の多さは一、二を争うパスタでもある。
¥1890




イタリアン・レストラン「 Vinocchio 」( ヴィノッキオ )
TEL/FAX:0544-23-1115
静岡県富士宮市三園平1692 KSKビル2F
11:30→14:30 / 17:00→21:00
木曜定休(祝日は営業、翌日金曜休)
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