ヴィノッキオの食卓

Part2(3)『ボンゴレ・ロッソ』

トマトソースの中でもスパイシーなマリナーラソースを使った“ムール貝のパスタ”に替わって登場するのがコチラだ。 『ボンゴレ・ロッソ』 ご存知定番中の定番ではあるが毎日食べても食べ飽きることはないだろう、と思われるほど見た目も旨みも奥が深い。 ◆◇◆◇…

Part2(2)『バジルクリームのパスタ』

コルソ・ヴィノッキオにもチョイスされ、女性の評価が高いパスタがグランドメニューの単品に加わった。 リッチなクリームの味はともすれば口の中全てを支配してしまい、次の一口をためらう場合もあるのだが、バジルのソースが上手にそれをいなして乳脂肪の存…

Part2(1)

開店してから間もなく三ヶ月が経とうとしているヴィノッキオに新しいメニューが加わる。 ルー大柴風に言うと 「リトルなリストランテなのでーおニューなメニューをインサートすればねぇ、当然グッバイなメニューがあっても仕方ないじゃん〜」 てなトコか。 …

 ヴィノッキオのドルチェ

神戸・福井・千葉から友人が集まった。地元の一人も飛び入り参加したのはイタリアンレストラン『ヴィノッキオ』での昼食。 久しぶりの再開に話も弾むが、そこはやはり食べ物への飽くなき探究心をお持ちの方々ばかりで質問やツッコミが絶えない。 そしてヴィ…

(15)

『アンティパスト』 セットコースに提供するアンティパストの一例。 シェフがその日のお勧め前菜をいくつかチョイスし、サラダと共に皿に盛り付ける。 これから始まる宴に逸る心を抑制してくれるのか、それとも更にときめきを肥大させてゆくのか。 ゆっくり…

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『ドルチェ』 メニューの構成を考えて試作していた初期には肩に力が入りすぎてよいものができなかったが、開店直前になってほとんどを白紙に戻しリセットすることになった。 シンプル&ベーシック…結局はそこに行きつくものなのか、本当に美味しいものだけを…

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『パンナコッタと桃のコンポート』 シェフが手作りしているドルチェの一つだが、見た目の華やかさもあってかとても人気がある。シャンパングラスに盛りつけられたパンナコッタと白桃のコンポートは量的なものも丁度よいので、ピッツァで膨れたお腹にもするり…

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『カフェ・アフォガード』 ご存じ定番のイタリアン・ドルチェである。 冷たいバニラ・アイスクリームに熱々のエスプレッソをかけて食すこのデザートは成熟したオトナのものであり、食べ方に個人の趣味が反映される面白さをも持っている。 一気に全量を入れて…

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『アクアパッツァ』 “きちがい水”と呼ばれるこの料理は本来水と塩だけで丸ごと一尾の魚を調理するものだが、さまざまな技術の発達で合わせる調味料や香辛料に工夫がなされ、洗練された料理となって今日に至っている。 ヴィノッキオのメニューブックには「魚…

コルソ・ヴィノッキオ

この日記によくコメントいただくハピ吉さんが昨日ヴィノッキオに来店されました。 真っ赤なビートルでご長男殿を連れて現れた彼女、ちょっとカッコイイですね〜 そのハピ吉さんが召し上がった「コルソ・ヴィノッキオ」とはお昼だけの手軽なセットコースのこ…

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『鶏肉のディアブル』 ディアブルとは“悪魔”を意味するが、食べ物になんでこんなに恐ろしい名前をつけるのかイタリア人のセンスは愉快だ。 焼けた鉄板の上に鶏肉を押し付けまるで悪魔が拷問を加えるかのような調理方法に由来する訳で、それ故に鶏肉の皮には…

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『和牛の黒ビール煮』 赤ワイン煮とは一味も二味も違う深い味わいに肉好きを唸らせる料理である。 このためにだけ黒ビールをチョイスしたヴィノッキオの手腕にぜひ拍手を贈っていただきたいと思っている。これまで召し上がっていただいたお客様からは絶賛の…

(8)『ヴィノッキオ風カツレツ』

『ヴィノッキオ風カツレツ』 ローマ風に代表されるイタリアのカツレツは牛ヒレをたたき延ばしてカツレツにするものが多いが、表面を覆うパン粉にもパルミジャーノのパウダーなどを混合して独自のステータスを発揮する。 これに対しヴィノッキオでは豚肉のロ…

(7)『ブルスケッタ』

『ブルスケッタ』 お手軽な前菜として知らぬ方は少ないだろう。ガーリック風味にトーストしたバゲットにオリーブオイルで和えたトマトや玉ねぎのコンカッセを乗せて食すスナックだ。 味付けはエクストラヴァージン・オリーブオイルと塩・胡椒のみのオトナ味…

(6)『バーニャカウダ』

『バーニャカウダ』 温かいお風呂という意味の料理名通りスタンドに灯すローソクの炎で温めたソースを野菜につけて食す一風変わった料理である。 ソースはガーリックとアンチョビが主体だが製造に手間がかかるため提供しているレストランは多くはない。 それ…

(5)『生ハムとチーズの盛合せ』

正真正銘イタリアから輸入したホンモノのプロシュートを使っている。スモークを効かせたラックス・シンケンとは異なり、塩蔵と乾燥だけで熟成させるプロシュートは完成までに最低でも一年近くの期間を要すると聞く。 それだけに濃縮された旨味と柔らかにとろ…

(4)『和牛のカルパッチョ』

「和牛のカルパッチョ」 あちらこちらでカルパッチョなる前菜料理を頂いたが、正直美味いと感ずるものに当たらなかったのは単に運がよくなかっただけなのだろうか。 もちろんヴィノッキオのそれは至高のお味を約束できるものだが、単純に“和牛の霜降りロース…

(3)『カプレーゼ』

『カプレーゼ』 ご存じ定番のフレッシュ・モツァレラの楽しみ方の一つ。 カットしたトマトとバジルだけでも充分に美味しいが、オニオンのコンカッセや粗く挽いたペッパーが添えられる事により一層の快楽が増す。そうは云っても肝要はやはり質の良いオリーブ…

(2)『アボカドのクロスティーニ』

『アボカドのクロスティーニ』 ガーリックとオリーブオイルでトーストしたバゲットだが、隠し味にパルミジャーノを使っている。 角切りにしたアボカドと小海老をスペシャルなソースで和え、そのバゲットに乗せて食す形式はブルスケッタの兄弟分テキ存在だろ…

(1)『ナポリの猟師風サラダ』

しばらくの間ブログを更新することができなかった。 開店のお手伝いをしていたイタリアンレストラン「Vinocchio」がこの2日にその日を迎え、ようやく乱れた私生活にピリオドを打てそうな気配ではある。 とは言ってもスタッフの習熟度も未だに発展途上で、当…