夏野菜とトマトソースのセダニーニ


セダニーニとは筒状のショートパスタでマカロニよりも若干細めのものである。
筋がはいっているものとそうでないものがあるが、前者はソースの絡みもよいためパスタソースに合わせたりサラダの具材としても利用される。
茹で上げてみればしっかりアルデンテになっていて、独特の食感を楽しめるのだ。


 夏野菜とはいってもわざわざ買ってきたワケではなく、ヌカミソ用の茄子と金目鯛のカブト煮をしたときに残っていた獅子唐を出来合いのトマトソースに加えてみただけのものである。
オリーブオイルで軽くソテー下味したトコロにソースを加え温め、タイミングよく茹で上がったパスタを投入して出来上がるお手軽クッキングではあるが、なかなかどうして本格テキな仕上がりについワインのペースも上がりがちだ。
 筒の中に入ったソースにアチチと歓喜の声をあげながらも、もちもちなセダニーニちゃんはフォークを離すコトを許してくれないのね。
もっとイージーにパウダーのパルミジャーノでもかまいはしないが、ココはぜひブロックをおろしたてで頂きたい。
旨みや香りがまったく違い、パスタやソースの美味しさにいっそうの華を添えてくれるのよー。

イタリアの料理にはイタリアのワインを…
フランセスコ・キャンティ
リゼルヴァ2003
DOCG/赤・FB
甘苦いタンニンが同じく甘酸っぱい果実実と融合してとてもスムースな味わい。
バニラ香以上にミネラルの香気が明確に縁取るカラメル風のベースラインを持っており、サスガにキャンティ・クラシコ地区の名門ワイナリーの製品と唸らしてくれる。
トマトソースのセダニーニとは抜群の相性だったと思う。

調子に乗ってラックスシンケンもお口に。本当はプロシュートがヨカッタなんてゼイタクは言わないつもりだ。
ペッパーミックスを散らし、サルバーニョ・タラリーノすればソコは天国の入り口なのね♪
生ハムの塩味と旨みをペッパーとサルバーニョが甘みにすり替えるマジックを、キャンティリゼルヴァで楽しもうではないか。

(20)吉田ハム『飛騨牛ビーフカレー』


食肉偽装モンダイも是正鎮静したかと思いきや、またまた事件として発覚した。しかも“飛騨牛”というブランドを担っての偽装にニッポン人の倫理観も地に落ちた…と確信せざるを得ない。
そして犯罪の疑いが濃くなったカイシャ社長の名が“ヨシダ”と聞き「まさか〜」と一瞬アセったボクだが、杞憂に終わったようである。
このレトルトカレーを製造販売している「吉田ハム」さんはきちんとマジメにおシゴトをされているリッパな企業なのだ。ホームページをご覧になればお解かりいただけるとは思うが、食肉のトレーサビリティーにも正確に対応されており、前述したヒトとは無関係なのである。
さてカンジンのカレーのお味であるが、非常に濃厚なビーフの香りは飛騨牛ならではのモノなのだろうかエキス感たっぷりで、一歩間違えればビーフシチューになっちゃうじゃんぐらいの勢いがある。
皿にあけたルウのふちに形成される黄色く透明な油脂がニク好きのココロを揺さぶる一品、ビーフの量も一級である。


株式会社 吉田ハム
http://www.yoshida-ham.co.jp/
岐阜県大垣市寿町1番地の1
TEL:0584-78-5108
FAX:0584-74-1302