■ イサキの塩焼
ニッポンの夏
初夏に登場してくる近海魚に「イサキ」があります。沖合に出る乗り合い遊漁船などでメジナやシマアジを狙っていたりすると、その外道で30cmを超える大型のイサキが釣れることもあって、嬉しい誤算についニマニマしてしまうものです。そう外道なんて言い方はシツレー極まりありませんよね、鮮魚店で購入すればそのサイズなら一尾千円近くする旬のお魚なのですから。
そんなイサキはやや小型ながらも鮮度の良いものが店頭にあったので「おっ、こいつは塩焼でイタダキだぜい」と喜び勇んで帰宅しました。ついでに今がハシリの桃もゲットです。こちらもやや小振りなサイズなのでお値段控えめ、庶民派の初モノを楽しむことに致しましょうか。
ジツはこのイサキ、先月と今月で三度目の塩焼です。好きなんですよ~イサキの塩焼。淡白でありながらこれからって云う脂乗りに一喜一憂しながら箸でつつく身肉がまた愛おしいのです。
スルドい小骨の多いイサキなのでばくばくホイホイと云うわけにはゆきません、けっこー慎重にその身肉を剥がし、また背鰭下の甘い部分をチュウチュウと吸うように、そしてカマ肉を骨と一緒になめなめしながら食を進める時間…あぁなんて愉しいのでしょう。冷やした清酒をキュッとクチに含み、ゆったりと味わう快楽、やっぱりニッポンの夏はイサキの塩焼だぜ。
そして最後には大切にとっておいた腹の肉と背肉の厚い部分を同時に舌の上に運ぶと、真夏の伊豆諸島への釣行が走馬灯のように思い出される…なんだか出来すぎみたいな話ではありますが、そーゆー時代があったのですよエロおやぢにも。
■ 水無月の庭風景 庭に来る生き物たち
あ~今年もやってきましたねハグロトンボ
非常に警戒心が強いのでそっと近づかないといけません
まだ一尾だけのようですが
そのうちペアとなって飛び回るかと思います
ハデな文様なので毒々しいカンジがしますが
ジツは無毒で性格もおとなしい蛾のようです
飛び方もなんとな~くふわっとフラフラしていて
追い払う気が全く起きない虫さんですね
まだ巣立ったばかりでヨタヨタしているヒヨドリです
親鳥から離れて必至だったに違いありません
カメラのシャッター音に反応して音源を探す姿には
なんだか脅かしてごめんね~みたいな
いつも忙しいシジミチョウ
なかなか撮らせてもらえませんが
この日はハマギクの上で360度ゆっくりとクルリしてくれました
おしおしキミはいいコだねえ