リングイネのペスカトーレ

 フレッシュなガーリックを手に入れたのでパスタに使ってみようと思った。貯蔵モノと違い瑞々しく香りもソフトで、コレなら魚介類にはもってこいなのよと早速マリナーラソースを調製したのだ。

 食材を集めていて思ったコトは
「なんてインターナショナルな料理なんだろー!」
なのである。
パスタ(リングイネ)とトマト缶・オリーブオイル・はイタリア、ブラックペッパーがマレーシア、エビがフィリピン、タコはモロッコヤリイカとレモンはアメリカ…結局国内産はニンニクとイタリアンパセリとアサリだけなのね〜。
全て国内産でまかなうにはあまりにコストがかかりすぎるだろうし、そもそも存在しないモノだってあるのだ。
安全性や食味のコトを考えると輸入品に頼り切っている現在の状況は健全とは云えないが、実際コダワリを以ってコトに当たろうとすれば膨大なエネルギーを必要とするのも動かし難いジジツだ。
   ◆◇◆◇◆
 難しいハナシはヌキにして、素材さえしっかりしていればこの料理に失敗は少ないだろう。魚介をソテーし白ワインで軽くポワレしたところに仕込んでおいたマリナーラソースを加え塩胡椒で味を調える。
茹で上がったパスタにカラメてやれば極上の一品があっという間に出来上がる。

 イタリアンパセリとレモンが弛みがちな全体をキュッと引き締め、サラダやワインへ上手に誘導してくれる。
サン・シプリアーノ・フリウリ・グラヴェ・シャルドネ
相変わらず長い名前だがその印象通りのエレガントさがあるDOC白。
アプリコットの香りにウッディなミストが漂う心地よい余韻、そしてミンティーな酸味も果実の甘みに溶け込んでジツに魚介によく合うワインなのである。

 


梅雨、早く明けてくれないかな…
パスタソースをつくりながら、きみのいる空を眺める


2008.0707. 17:14 @Fujinomiya-City

(29)神戸カレー『100時間かけたカレー』


 神戸のオリエンタルホテル・元料理長である石阪勇氏が監修したレトルトカレーだ。
いかにもホテルの高級カレーだと云う味と香りだが、こんなイナカのスーパーでも手に入るしお値段は隣の食堂並みで庶民テキな設定がウレシイではないか。
例によってトマトやデミグラスのソースを、ホテルらしくじっくり時間をかけて熟成させた旨みがあって美味しい。
しかも想像以上のサワヤカな酸味があって食べたアトのモタレなどすっかり忘れていた。
同じレトルトでもやはり作る人の思い入れや“もてなしの心”というものが如実に反映するものなのだなーと感心した昨日である。


神戸メリケンパークオリエンタルホテル
http://www.kobe-orientalhotel.co.jp/
神戸市中央区波止場町5-6
TEL:078-325-8111  FAX:078-325-8106


製造販売元=MCC食品株式会社
http://www.mccfoods.co.jp/familly3.html

(11)一平ちゃん夜店の焼そば『塩だれ』  


 オトナになり買い食いも立ち食い・歩き食いも本人の判断および道徳心に委ねられるようになると、花火大会などといったイベントの際にはビールと共にお世話になるファーストフード。
鶏のから揚げやおでんなどと並び三本指には必ず入ってくる焼そばだが、塩味のものにはお目にかかったコトはないのはボクだけだろうか。
 もっとも滅多にそうした場所には出かけないので、遭遇する確率が低いだけなのかも知れないが。


ローストガーリックの入ったフリカケが秀逸
サッパリと食べたい向きは、添付のマヨネーズはパスして黒胡椒をジブンでかけましょう


明星食品株式会社
http://www.myojofoods.co.jp/index2.html