パンチェッタ・アッフミカータ

大切に保存してあった生ベーコンがある。
ヤボな用をこなさなければならなかかった昨日などこそ、ココ一番で登場してもらうべき一品なのだ。

 先月の中旬に行った清里で購入してきたコレは真空パウチを施し冷凍しておいた。その時は別のハムやソーセージもいろいろ手にしてきてしまったのでパンチェッタ君は待機を命じられていたのだ。
元々は豚のバラ肉を指すイタリア語だが塩漬けしたものを含めて広義に使用される。ただしソレを燻製に仕上げた場合はアッフミカータを加えて区別するようだ。
 ハム日和さんの店頭で見ただけでは薫煙処理してあるか判らなかったが、帰ってから開封してみると素晴らしいスモークの香りが立ち上がり「あっ!アッフミカータなの♪」とヨロコビも二重になるのね。
薄くスライスしてそのままつまんだりサラダのトッピングに使うのもいいだろう。やや厚めに切りパスタやグラタンなどの料理に用いれば適度な塩分とこの上ない旨み、そして何より薫醸処理がもたらす香りが同じ一皿を別の世界に導く。
 昨晩は調理にとりかかる気力が失せてしまっていたのでテーブルで切りながらワインのお伴にしてしまったが、
「こんなに美味しいならベツに凝った料理にしなくてもいーじゃん…」
などとズボラの言い訳をしていい気になっていたものだ。


HAM-BIYORI (ハム日和)
http://www.mt8.ne.jp/ham-biyori/


山梨県北巨摩郡高根町村山北割1595-14 
TEL:0551-47-3786 FAX:0551-47-4455
OPEN: 10:00〜17:30 
CLOSE: 金曜日
E-mail: ham-biyori@mt8.ne.jp

(53)カルディ『キーマカレー』


 某大手メーカーが女優の菅野美穂を起用し
「ワタシの名前はキーマ♪」
などとCMを流していたのはかなり前のコトだ。インドの王宮物語に出てくるようなアチラ系美女の衣装を着せられた菅野美穂は、一体どんなキモチであのCM撮りをやっていたのか…などとエロなオヤジはニマニマしながら思い出しているのである。
 しかしそのレトルトカレーもいつのまにか消え去り“キーマカレー”と云えばけっこーマニアックな世界なのかと思っていたが、エスニック料理ブームとともにその地位を復権しつつあり、ちょっとした輸入食料品店などを覗けば数多のキーマカレーが並んでいる。
 ときどき行くカルディでも品揃えは豊富にあったがオリジナル商品があるのには驚き、早速食べてみたくなってしまったのよ。
そしてキーマならマトン…と決めていたボクが間違っていた。このカレーは鶏肉のミンチを使用しているためか、非常にサッパリとした食べ心地。
インド料理独特の香辛料を楽しみつつも、まるでベジタリアンの野菜カレーを食べているような錯覚に陥る。
キーマと云えば重いミートソースを連想してしまう方にも是非一度お試しいただきたいカレーなのだ。


KALDI(カルディ)
http://www.kaldi.co.jp/top.html

(34)『東京発まぜそば』


 鰹節粉、フライドガーリック、黒胡椒、チーズパウダーといった個性テキなトッピング小袋が別添付されている汁なし麺。いわゆる“油そば”なのだが鰹節がもたらす魚介の旨みとその他のパウダー類が混然一体となったパワーはムムッ!と唸る美味しさがある。
ノンフライの乾麺は平打ち形状にされていてタレの絡みを上手に誘っているし、硬さやコシといったカップ麺では失われがちな部分までよくコントロールされていると思う。
パッケージのイラストは毛沢東だと思っていたら違っていたのね…



明星食品株式会社
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