オムライスの日

毎月6日は“オムライスの日”なのだそうである。

とはいえ一般テキに認知された記念日などではなく、冷凍食品メーカーが製品を売らんがために苦心惨憺してゴロ合わせをしたと云う、いわば商売道具としてのコトバにすぎない。
毎日方々からメールが入ってくるが一昨日その中の一つに“オムライスの日”を掲げたものがあり「はは〜ん、ナルホド〜」とボクは昼ゴハンにオムライスを作って食べてみよう…と云う気になり、そのメーカーの冷凍食品はポチしなかったのねー
一所懸命に洒落っ気をだして作り上げた商売の作戦も、こうしてブログネタに利用されるだけで肝心の商品が売れないのは担当者にとってマコトにお気の毒としか言いようがないのではあるが、まぁ送った相手がワルかったと諦めていただくしかないだろう。
オムライスは近年「半熟ふわとろ」が流行りであり、テーブルに運んできたオムライスのプレーンオムレツ部分ををこれ見よがしに客の目の前で切り開いて見せる…などという演出をする店もあったりして、たまたまそんな注文をした客の隣に居合わせてしまったりもすれば「キャ〜っ!」といった黄色い歓声に半分シラケモードになってしまうコトもあり、あまり気分の良いものではない。
食事は楽しんでするモノではあるが、周囲のフンイキを乱しても我関せずとばかりに自らの興味本位な振る舞いに終始する不届き者が増加傾向にあるのは嘆かわしい。静かに食事をしたいお客さんもいるのだよ、オバちゃん&オネーちゃん。
ボクはこのクラシックなスタイルのオムライスがスキなのである。しっかり炒めたケチャップライスがやや固く仕上げられた薄焼きタマゴにタイトに包まれ、上に掛けられたケチャップをチビチビなすりつけながらバターの香りを楽しむ…
ソコには派手なシカケもまったり濃厚な味もないが、なにかこうシミジミと味わえる旨みが心地よいのだ。