-富士宮支部- 焼津たいやき『あおば』

焼津市に二つあるたい焼店のうちの一つだ。もう一店は9月までお休み…というコトでコチラを先に訪ねてみた。
いつオープンしたのかは知らないが、外観やインテリアからするとごく最近の感覚でプロデュースされたものだと判る。


美味いたい焼だった。北海道産小豆をお店で炊き上げて作るアンコは甘さ加減が非常に好い塩梅で、アズキの風味が素晴らしい。そしてタップリと、ソレこそ頭から尻尾までびっしり入っていて皮はかなりな薄目に仕上げられている。
コチラのたい焼は高温で素早く焼き上げるのが得意ワザらしく、強くつけられた焼き色が鯛というよりも錦鯉を連想させて面白い。香ばしい皮と粒を大きく残した軟らかめの小豆餡はドコに持って行っても大イバリなたい焼だろう。


たい焼は二種類だけという潔さもある。小豆餡のたいやき¥120ともう一つは“あんクリームチーズたいやき¥140”である。このクリームチーズ入りには感動した。チーズ入りのクリームが入っているのではなく、モロにクリームチーズが入れてある。
自家製の小豆餡と合わされることにより最上等のアズキクリームミルクとなり、眼を瞑って食せばチーズであるコトには気づかないくらい上品でスムースな味わいだ。 美味いっ!そしてまた食べたい… 


店舗はちょっとしたイートインスペースがあり、たい焼きの他にかき氷やぜんざいも楽しめる。ウレシイのはお祭りなどで売っているフラッペタイプの砕き氷ではなく昔ながらのスライサーを使った“かき氷”で、滑らかでクチ溶けのよい冷たさが文句なしに美味しい。
今回はたい焼メインなのでかき氷のバリエーションまでテが回らなかったが…というよりトンカツでハラが苦しかったので…“生いちごミルク”などというワクワクするものもぜひいただいてみたいものである。


コレがけっこー評判を呼んでいるらしい。なんとソフトクリームのカップにたい焼が突っ込んである。
ソフトクリーム自体のデキもなかなかにヨイものであるが、例のアズキあんを抱いたたい焼が一緒に食べられるのである。美味くないハズはないではないか。
“たいやきソフト”という名のこの商品には焼たてのたい焼ではなく冷ました物を使っている。最初は厨房の棚に並べているのを見て焼溜めをしているのかと思ったのだが、ソフト用のモノだったのね〜
考えてもみればただでさえ溶けやすいソフトクリームに熱々のたい焼を合わせればカップの中はダラダラ悲惨な状態になってしまうのは想像に難くなく至極トーゼンな作業なのであった。


先ずは頭部にバックリと喰らいつく。少々ついたソフトクリームが次の一手のヨロコビを予感させてジツに美味い。
アトは手でちぎってはソフトクリームを掬うように乗せて食べると「いや〜ん♪なんてステキなスイーツなんでしょ!」と誰もが歓声を上げてしまうに違いない。
ソフト用のたい焼はレギュラーよりも少し少なめの小豆餡になっていて、またそのバランスが絶妙なのだな。食べ終えるコロに丁度良い満足が得られるように調整されているのだろう、ピタリと収まる美味しさにコレで¥320は安いと思う。
まぁ“たいやきソフト”はオマケみたいなものだが、本来のたい焼が素晴らしいので焼津に行くことがあれば必ず立ち寄らなければならないお店がまた一つ増えてしまった格好だ。


焼津たいやき あおば
焼津市西小川2-10-19 高橋プラザ1F
TEL=090-6646-1688
ACT=11:00-17:00 月曜定休


地図








Sora

9:55AM, August 23. 2009.