『宝袋』と『親子袋』

「な〜んだ、ただのキンチャクじゃん」
そのとーりである。が、テキトーに作っても美味いのでよくやるのだ。


居酒屋やおでん屋でもおなじみのメニューであるが大概は冷凍の既製品など用いている処が多く、期待を込めて注文した末にガッカリさせられるコトの多い料理でもある。
なんのことはない、油揚げにいろんなものをテキトーに詰め込んではダシつゆで煮てやるだけのカンタン料理で、高価な食材など使わずともかなりな満足度が得られるレシピとして重宝している。…そうか、宝袋なんて平凡なナマエはやめて『重宝袋』とした方がウケるかも知れないなぁ。ホントは“宝袋”と名乗るからにはもっとイロんなものを入れるべきなのだろうが、あまり凝り過ぎても作るのが億劫になってしまうだけなのでみょ〜にコネくり回して考えないコトにしている。
この日はひとつの袋にはホウレン草とエノキと人参、もう片方には鶏肉を粗く刻んだものにタマゴを入れて煮込んだ。お客様にお出しする場合はカンピョウでクチを結んでやるとカッコイイが、家庭内で食す場合は爪楊枝で十分だ。ただし盛りつける時に抜くのを忘れないようにしないとガッツイた慌て者が楊枝でケガをする恐れもある。
煮始めると膨らんで浮き上がって来るため時々ひっくり返すテマも要るし、当然フタの出来ない料理なので煮汁は予め薄めに作っておかないと出来あがる頃には塩辛くなってしまうから注意が必要だ。
ソレと生タマゴは煮汁への投入直前に油揚袋に入れるようにしないと、揚げの細かい穴からニジミ出てきてしまうのは意外なのである。全て準備しておいて、袋に流し入れたらパッと楊枝でクチを止め煮立ったダシつゆに放り込もう。
具はソコラにあるものをテキトーに入れればよく、余りモノの処分にはうってつけかも知れない。ただいくら袋が面白いからと言ってウズラのタマゴ2コとウインナ1本を入れるなどといった下品なモノはよしておいた方が身のためだ。
あくまでも“宝袋”であり、宝という文字はタマにフタがしてあるのだからねぇ…




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今朝の富士山
上空の雲が低く、多分山頂付近は降雪してるんでしょうね…



7:07AM, December 16. 2009. @Fujinomiya-City