和の心得

 甲州で買った『行者ニンニク』と『ゼンマイ』を食す

山梨県笛吹市にある里の駅いちのみやで購入した行者ニンニクとゼンマイを食してみた。今年はなんだか例年になく春の山菜を漁りまわっているようだが、やはりこの時期しかテに入らないモノかと思えば捨て置けずについ…となってしまうのだな。 北海道に長く住…

 香草ポン酢で食す『ヒレかつ』

運のよいことにその日は特売をやっていた。仕入れ業者に未払いが溜まって倒産に追い込まれたこのスーパーは破産管財人によってその債務を清算はしたが、営業は肩代わりした別企業によってそのまま続けられている。 これまでも肉に関しては質・価格ともにまず…

 ちょっと得しちゃったな『秋刀魚の佃煮』

スーパーの廉売ネタばかりではあるが、コレは一度その快感を知ってしまうともーヤメられなくなってしまうのだな。 この日もナンチャラ市とやらで色々な目玉商品が並んでいてアレもコレもと欲しくなってしまうものの、ヨクボーの趣くままに買い物を進めると商…

 南鮪の照焼とアサリの酒蒸

新酒に合わせる肴で苦労した前日だが、よく考えてみるとナニも地魚だけにコダワる必要はなく、春ならば“貝”というテがあるではないか…と、己のバカ加減にいささか呆れるのである。 しかもココは浜名湖という名産地が西に控えていて、そんなにアタマに血を昇…

 越前の銘酒とキハダマグロの刺身

福井の友人が日本酒を送ってくれた。そんじょソコラにある酒ではない、年が明けて極寒の時期にだけ仕込む特別なお酒…寒造りの日本酒が蔵からあがってスグに届けてくれた貴重な品なのだ。 コレは生半可な肴ではとうてい太刀打ちできないと踏んだボクはイソイ…

 今が旬の「春菊」を食す・その2『鶏肉のさっぱり煮』

サクサクと美味しい天ぷらで楽しんだ春菊はまだ半量以上がナマのまま手元にある。新芽に近いような柔らかなモノなので“おひたし”には好適だろうと残りは全て茹でてしまった。 今が旬…とイバッてタイトルにしてしまったが、一般テキにはその旬は冬と云われる…

 いよいよシーズン『たけのこご飯』

旬のタケノコがそろそろ店頭に並び始めた。富士宮はタケノコの名産地・芝川町と先日合併したので地元産というコトになるのだが、サスガに芝川町のタケノコはまだ少し先のハナシで現在市場に出回っているのは関西方面から入荷したものばかりである。 地元産が…

 思わず欲張ってしまった『スルメイカの刺身』

母君が活きのいいスルメイカを買ってきてくれた。市内のショッピングセンターでリニューアルオープンの目玉として売り出されたもののようだ。 うっかり産地を訊くのを忘れてしまったのは玉虫色に光るバデに目がクラみ、どんな料理で食すかというコトばかりに…

 で、やっぱり『鮭の茶漬』ですか…

なんだかこのところねぇ コテっとしたものが続いてるもんでさ たまには… ってゆうか、正直コッチのほうがスキかな〜みたいな 飽きなくていい…とかってレベルじゃなくて 塩鮭の旨みってスゴいんだよ ヤワな甘塩じゃ出てこないんだよな、この味って う〜ん 毎…

 はんなり京都のお惣菜・前編 『ゆばの佃煮』

母君がご学友と同行された一泊二日京都旅行からお帰りになった。ナニやら某重要文化財が年に一度の御開帳となるとかでソレ目当てに行かれたようだ。 ババア二人の旅土産話の聞き役と引き換えに京の美味しい食べ物をいくつかいただきヘイコラ退散してきた。ド…

 彩たたき身の手巻き寿司

本来“マグロのすき身”とは大きな背骨に残った身肉をスプーンでかきとっては食す庶民の食べ物であったのが、その食味のよさと値段の安さから人気が急上昇して今では高級な食材になってしまった。 清水あたりの魚屋さんに行けば他の地域よりはリーズナブルなお…

 ハッキリ言ってドカ弁だよ『豚バラ肉の生姜焼弁当』

またしても弁当を作らされるハメになった。そして突然なのは例の理由によるもので「全くハンセーのないガキだぜ!」と朝から不機嫌モードになってしまうのだな。 そんな行事は事前に判っているコトだろーと言いたいのだが、その行事によるガッコー給食の休業…

 スペイン産コラーゲン『カラスガレイの煮つけ』

カラスガレイといえば“ハリバット”の名で知られるアラスカ産だとばかり思っていたらスペインからも輸入されていた。ところがボクは大いなるカン違いをしていてハリバットはヒラメの仲間で和名はオヒョウ、カラスガレイとは遠い親戚でしかなかったのだ。 そん…

 香草おろしチキンカツ

真冬におろしポン酢でいただくカツと云うのもナニなのではあるが、コテっとしたものが続くとサッパリスッキリみたいなこの食べ方も恋しくなってしまうのだ。 四ッ足の肉料理ではヘヴィだし、かといって魚・野菜ではちいっとばかし物足りない…といったびみょ…

 二色そぼろ親子弁当

まったくハンセーがないと言うべきか、ソレとも単にナニも考えていないのか…「明日は弁当だから」と突然言われても困るので、きちんと事前に伝えなさい、と申しつけたばかりだったハズだ。 まぁいいさ、出来るモノで作ってやれば。チョボかろうと見たくれが…

 チキン串カツとタマネギの串揚

少し前オニオンとほうれん草のパスタを作った時に串カツの話で盛り上がってしまい、どうしても食べたくなってしまったのである。 手元にあった肉は鶏肉だけだったのでチキン串カツにすることにした。比較テキ軽くサッパリしたお味になるのでコレも悪くない。…

 鶏の山椒焼重

簡単に言ってしまえば“ヤキトリ”であるが、ソコは色々なレシピも存在するので一筋縄ではいかないのだ。 塩だけで調味する焼鳥も美味い。ただ相棒が酒ではなくゴハンの場合は甘辛いタレに分があるような気がする。 生姜や唐辛子を加えた甘辛いタレに漬けこん…

 そろそろ『ちゃんこ鍋』イキますか〜

得意としている鍋料理がある。そう『ちゃんこ鍋』には無限のレシピがあるようだが、ボクはひたすらコレ一本で押し通しているのだよ。 テレビ番組では“ちゃんこ番付”などと称して相撲各部屋のチャンコを紹介していて、ソレこそ千差万別な鍋にドレも食してみた…

 根菜五目ごはん

昨年末、久しぶりに炊き込みゴハンを作ってみた。 その前にやった時は家人から「足りない」と言われ今回は倍量にしてみた。 特にキマリがあるワケでもないので手持ちの根菜類を使えばよいワケだが、絶対にハズせないのはゴボウと油揚げだ。とはいってもニン…

 北海道雄武・オホーツクの海から『酢イカ』

富士宮の農民市場に雄武町のコーナーがあることは以前に何度か書いているが、毛ガニや鮭・ホタテといった定番商品のほかにも珍しいモノがいくつか置いてある。 その中のひとつにこの“酢イカ”があった。オホーツク海で漁獲されたイカを甘酢漬にしたもので、キ…

 雲仙ポークで『豚ばら肉の角煮』

「美味しそうな豚バラ肉だねぇ」 母君とお買い物に出掛けたスーパーの精肉コーナーには“雲仙ポーク”のブロックがいくつも積まれていて、ソレを見た母君がつい漏らしたコトバなのである。 スライスして回鍋肉などにしても柔らかくジューシィなのは食す前から…

 『宝袋』と『親子袋』

「な〜んだ、ただのキンチャクじゃん」 そのとーりである。が、テキトーに作っても美味いのでよくやるのだ。 居酒屋やおでん屋でもおなじみのメニューであるが大概は冷凍の既製品など用いている処が多く、期待を込めて注文した末にガッカリさせられるコトの…

 真イワシの梅干煮

ニクを今日は食べたくないしお刺身もなんだか寒々しいし…とスーパーのフロアでウロウロ迷っていると、鮮魚コーナーには“千葉県産真鰯”がパック詰め陳列されていた。 しかも特大が5尾で¥298と安い、コレはもう購入しかないではないか。 こんなに丸々と肥えて…

 すきやき♪すきやき♪すきやき♪

富士宮市内のガス会社で年に一度催されるイベントでは来場者に毎年あるプレゼントがふるまわれる。甘酒や味噌汁などといったケチなものではない、米国産冷凍とはいえレッキとした牛肩肉のスライスなのである。 もっとも会場に行けばもらえると云うモノでもな…

 北海道雄武産『ソイの煮つけ』

旭川から北東に80kmあまり、オホーツク海に面した漁業と農業の町・雄武(おうむ)がある。 ホタテの養殖や鮭やカニの漁獲などが主な産業だが、酪農にもチカラを入れていてアンガス種肉牛のビーフをはじめとした畜産品も豊かな町なのである。 そんな雄武町の…

 やっぱりホンモノには敵わなかった『明石焼』

昨年の神戸サミットではとんでもない渋滞にイラ立ちながらも、本場明石に出向いてそのお味を初めて楽しんだ。激空腹というコトを差し引いてもジツに美味しい明石焼であったが、そのお店では“玉子焼”と呼んでいるのが印象テキだった。 そんな明石焼の冷凍品を…

 冬大根で『おろしとんかつ』

鶏肉と一緒に煮込んだ冬大根だが一本買ってくるとスグには食べきれない量がある。暑い時期なら“おろし蕎麦”などしてしまえばアッと云う間に消費も出来るのに…と思ったら、この時期にもオッケーなおろし料理があるコトに気がついた。 みぞれ鍋というのも捨て…

 鶏肉と根菜の煮物

大根が甘い季節になった。ブリ大根というテもあって酒の肴にもムフフなのだが、ソレはもう少し先のお楽しみにとっておこうではないか。 大根の名産地は全国各地に散らばっていて静岡県内では“箱根大根”が有名だ。江戸時代以前より盛んに栽培が行われているが…

 鶏手羽元の甘辛醤油煮

焼いても唐揚にしても美味しい鶏の手羽元だが、醤油で甘辛くこっくりと煮て食すのもまたいいものだ。 身近にある根菜類と一緒に炊くと鶏の骨から出るダシもシミて、どんな野菜も美味しくしてくれるマジックもある。この時期甘くなり始めた大根などは“下茹で”…

 たこの蒲鉾と京揚げ

どう考えてもゴハンのオカズにはなりにくい蒲鉾だったが、カタチの面白さと“たこたっぷりの…”というキャッチコピーに惹かれてつい購入してしまった。 手作り風に作ってはあるものの実際は機械製造だろう、しかし板に乗せてからきちんと焼目をつけているよう…