はんなり京都のお惣菜・後編 『大黒漬とあさごぼう』

母君にもう一つ頂戴してきた京土産は漬物だ。言わずと知れた京都の老舗メーカーのものであり、京都限定販売の季節モノとあれば更に有難味も強く感じるのである。


“大黒漬”とは大根を笹の葉状に斜め薄切りにして醤油ベースの漬汁に仕込み、生姜・唐辛子を隠し味に効かせたパリパリの漬物だ。
名前の由来は大黒様がテに持つ小判にカタチが似ているから…というコトを後で知り「なんだよ、切る前の写真を押さえておけばよかったなぁ」と悔しい思いをしたのだが後の祭りだ。
食感もさることながらピリッとした風味がたまらなく、頂いた分は朝ゴハンのときにイッキ喰いしてしまった。あまりに美味しくて調子に乗りすぎつい忘れてしまったのであるが、やはり酒の肴に少々は残しておくべきであった。
そして“あさごぼう”は京都でよくある漬物の一つだ。ふわりと薫るゴボウ独特の風味とかつをが効いた旨味がポリポリといくらでも食べられてしまう。歯ごたえや甘みが申し分のないバランスで、サスガ老舗のシゴトである。
コチラは一度に食してしまうのがもったいないような気がしてケチケチと半分ほどあらかじめヨケておいたので全て消滅という悲劇は免れた。メーカーのホームページには“おやつ代わりにいくらでも食べられます”みたいなコトが書かれてあったが「こんなゼイタクなものを誰がオヤツ代わりになんかするものか!」なのだな。
とフンガイしつつ明日の朝ゴハンには残りをコッソリ喰うべし…と冷蔵庫の目立たない場所に隠したズルエロおやぢである。


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