ど〜ん!とまるごと『チキンレッグ・カレー』

本当に何の変哲もないカレーライス…そう、ムカシから家庭で作られていたようなジャガイモニンジンタマネギがゴロゴロと入ったようなチキンカレーを作って食した翌日、スーパーに行くとチキンのレッグが廉売されていた。

オーヴンで焼いて食べてもいいなぁとは思ったが、久しぶりに作ったチキンカレーに覚醒されてしまった脳ミソは再びその同じ食材を使ってカレー料理をするように反応してしまったのだな。
単純にブチ込んで作るだけでもかなり美味しいモノは出来上がる。しかしソコはもうひと手間かけてより一層上のクラスに持ち上げてやるのがプライドというものだ。
チキンレッグはフォークをブスブスと何度も差し込んで小穴をつくってやり香辛料や香草を仕込んだ液にひと晩浸けて寝かせるのである。肉は水分や香りを吸い込んでふっくらとなり、加熱してもパサつきのない細胞を保ってくれるのだ。コイツを一旦オーヴンで焼いてからスープでコトコト煮てやると柔らかでジュウシィなのに適度な弾力を持った鶏肉料理となる。
前回はジャガイモやニンジンの入った家庭テキなカレーだったので、今度はちょっとだけ印度に近付けてみた。タマネギや人参はスリおろしてスープに加えジャガイモは入れない。あれこれメンドーではあるものの難しいテクニックの必要のない料理であって、本格インド料理店のお味とは全く違うモノだがフツーのチキンカレーではない…というカレー料理が出来上がる。

オーヴン焼した時に出た脂もスープに加えてあるし、煮込みの過程でホネから抽出される旨味は骨付き肉ならではのものだろう。スパイスの溌剌とした刺激と香りだけでなくリッチでふくよかな美味しさがある。
ジャガイモとタマネギを串刺フライにしたモノを添えたが、そんなヨケーなことをしなくても充分に満足のゆくひと皿だった。
ちょうどこの日に購入してきた発泡酒の新製品を試してみる。サッポロ・アイスラガーなるこの時期だけの限定製造品は氷点下で熟成させるという少し風変わりなテクニックを用いているらしい。
ほぉ〜、香りも旨味もかなりいいカンジではないか、しかもホップをケチっていないらしくビシッとした苦みもボク好みの強さになっている。
しかし最近の消費者、特に若者はこの苦みが得意でないらしく次々に登場する新製品はフヌケた苦みで軟弱な味のモノが多かっただけに嬉しい限りだ。こんな製品なら限定にせずレギュラーで販売して欲しいと思ってしまうのはボクだけだろうか…



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Sora



9:15AM, July 01. 2010.