見直しました『 ライスバーガー 』

ご高齢の知人から冷凍食品をいただいた。開封するといくつかの商品のホカに業務用のライスバーガーが10個も出てきてウレシい反面、なにやらちょっと申し訳ないような思いもあって複雑なのである。


と云うのもその知人がこのライスバーガーをテに入れたイキサツをボクは知っているからだ。取引先とのお付き合いの中で定期的にその企業製品の売上に協力をする…というとカッコいいが、要は仕入れ業者に対し強制テキに購入を要求しては自らのステータスを保持しようとする弱い者イジメに遭っている…というのが正しい解釈だ。
同じ買い物であってももう少し生活必需品とか自らの嗜好に合った食品であればソレもいつかは生活の足しになるのでモンダイはないのだろうが、高齢の上にご夫婦二人暮らしであればライスバーガーなどといったモノを好んで購入するハズもなく、先方の担当者から提示されては(ボンビーなアイツにでもあげればいいか…)と止むなく引き受ける図式が想像されて心が痛む。
マトモな販路での売上拡大努力もせず、こうして安易な方策で利益確保をしようとする企業があまりにも多いのでハラがたって仕方がない。モノを買ってもらっている…という相手の弱い立場を利用して、つまり足元をみてはソコにつけ込んでくる旧来のニッポン型経営スタイルはこんなに経済が発展してもまだ生き残っているのである。
ボクも過去に何度も同じメに遭い、ある年はクリスマスケーキを十数箱抱えて途方に暮れた事を思い出した。あの時は営業スマイルでホイホイ承諾したが、今思うとキッパリ断ってもよかったかな…とは思うのよ。ジブンの都合の悪いときだけ相手にお願いをして、いざ逆の立場になったら何の助け船も出してくれなかったもんな…

ライスバーガーをテにしたのは何年振りだろうか。某ハンバーガーチェーンで華々しいデビューを飾ったライスバーガーに当時のボクも早速飛びついて喰ってはみたものの、お値段のワリにサエないお味と中途ハンパなボリュームには「こんなもん二度と買うか〜」とヒジョーに後味の悪い思い出があった。
以降同種の製品はどうにも食指が伸びず興味が湧くこともなかったが、今回コレを食してみて思ったのは「意外に美味いじゃん♪」ってか、イケますイケます!なのである。ちょっとカンドーを覚えたくらいだったので別の友人に「…ってなワケでさぁ、喰ったら美味いのよぉ」とコーフンして電話をすると
「最近は改良されてどの製品も安心して食べられる美味さがあるんだぜ。なんだ、オマエ喰ってなかったのかよ…?!」と呆れ半分でバカにされてしまった。
う〜む、ボクとしたことがウカツであった。ハンセーも含めてもっと美味しくコレをいただくために翌日ちょっとだけ手を加えて食卓に乗せてみた。基本のライス部分と味付け肉がよくデキているので改造すると更に美味しい料理になってくれた。
いいチャンスを与えてくれた老齢の知人に感謝なのである。




☆ コレはポーク生姜味でしたがホカのもあるんですよね、きっと…
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