マジメなインドネシア人のマジメなインスタントラーメン

インドネシアには少なからぬ思い入れがある。というのも日本政府のODAで同国のスラウェシ島マカッサルに製紙工場を建設するにあたり、亡き父が技術者として二度ほど長期派遣され、また現地のインドネシア人責任者も日本に研修に来た折に当家を訪れて交流があったりと、なかなか外国人と接触する機会のなかった当時のボクとしてはエキサイティングな出来事だった。デヴィ夫人の夫であるスカルノ氏が失脚しスハルト氏が大統領であった頃のハナシである。

あれから40年、ボクはすっかり体型も変わり果て…カンケーない!インドネシアの人々も他の東南アジア諸国の労働者同様にニッポンに出稼ぎに来るようになった。アジアで不法な領土拡張政策を推し進め異常に突出した軍事費でイバリ度を増長させている覇権主義まる出し某大国人民のように、地方都市の産業にとっては安価な労働力としてしっかり経済に組み込まれている感がある。
ところが先般の東北地方の大震災で職場を失ってしまったインドネシア人がかなりな数で生じてしまったらしく静岡県の企業がその一部を引き受けることになった。単に職場を提供するだけでなく住居なども準備しなければならないのでけっこータイヘンなのだ。
彼らは非常にマジメで礼儀正しく謙虚である。まるでムカシのニッポン人のようである。ナマケる、ウソをつく、権利ばかり主張して義務を遂行しない、盗みを平気でする、都合が悪くなると「ワタシニホンゴワカラナイ」と言って逃げる…これまで雇用してきた某大国人民とは大違いなのである。

そんな彼らと多少の関わりも持つボクに「アートサンイロイロシンセツニアリガトネ」と言って御礼のつもりなのだろうか、本国から送ってもらったというインスタント食品をいくつか渡された。おぉ〜ダイスキなインスタントラーメンもあるではないか、東南アジア製はエスニックな風味がして楽しいのよ、嬉しく有難いコトではないか。きっと激辛なんだろうなあ、うふ♪ と早速食してみることにした。
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
開封してみると幾つもの小袋が登場して驚いた。以前に食したタイ製激辛インスタントラーメンもそうだったが、添付の香辛料が必ず複数あってそのお国柄というか食文化の違いは非常に興味深いものがある。
このラーメンには“BUMBU SAUCE”と“CHILI”そしてフライドオニオンオイルのようなものが添付されていた。BUMBUとはいったい何なのだろうかとインドネシア語辞典を開いてみたが該当するものはなかった。*1
語感から想像するに文武両道の強面攻めまくりとか、ブンブンに辛くて臭いなどなかなかに恐怖感に満ちてはいるが、え〜いココは出っ張ったハラをくくってイッパツ喰ってみるしかないのよね。


先ずはスープをひとクチ啜ってまた驚く。全然辛くないのだ。アッサリしたチキンベースのスープに香ばしい揚げオニオンの香りが素晴らしい。風味はやはりエスニックな要素はあるものの、強いクセなどは存在しない。コレなら平素食している塩ラーメンと変らずに扱えるし、化学調味料っぽさも少なくてインドネシア人の良識を感じる。そう、彼らはマジメなのである。
ってコトは他にいただいたヤキソバや煮込みスープの素も期待できそうだ、う〜む楽しみである。ただねえ、記載されている作り方が全部インドネシア語なのでちんぷんかんぷん、まあいつものようにテキトーに作るしかないか…


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今朝の富士山
結局雲に覆われてしまいました



Morning, July 30. 2011. @Fujinomiya-City

*1:スペルを間違えて調べてましてね(笑) “BUMBU”は調味料のコトでした。