“じゅんさい”を食したのは10年ぶりくらいだろうか。その時はスーパーで売っているビン詰めを購入して澄まし汁の具として食したように記憶している。本などで見て知ってはいたが無暗に高価でもないし、さりとてどうしても…というほどの強烈な季節感と食欲は持てないが、クチに含むとはなはなと淡い食味が、少しだけサクっとするような歯触り・つるりとした喉越しに纏わりついていて(なるほど、いいもんだよね)とその儚い味わいを楽しむ食材である。
初めて食したのは某大手電機メーカーのご招待でその社員クラブでの会食の際に小さな江戸切子の器に盛られたものだった。箸でひとつかみか二つかみすれば無くなってしまうような僅かな量だったが、なにせ世間知らずの若造だったころである、なんだかとても有難い気がして感動した憶えがある。とても気に入ってしまった…ということだ。
本州と北海道に自生している睡蓮科の多年生水草、その若い芽をつんで食べるワケだが、世界各地に生育しているわりに食用にするのはニッポン人とイバリ散らし某大国人民だけらしい。そりゃそーだよな、沼などに密生していてヌメヌメしている植物だもの、最初に喰ったヤツはよっぽど食い物が無くてハラがすいていたからに違いない。しかし実際食してみるとプリプリつるつるヌメヌメしていて、その微かな野生の香りや淡白なお味はさておき、とにかく食感と温度感がジツに楽しくココロ踊る食材なのである。ただしかなりの量を食してもちっともハラの足しにならない。
食用に生産しているのは圧倒テキに秋田県で三種町という所の名産物だ。先日テレビ番組でその町の収穫の様子を紹介していて、まあギョーカイのヒトにとっては事件事故のないときの定番季節ネタみたいなものなのだろうが、どうにも殺伐とした話題ばかりの昨今なのでこうしたニュース映像には心和むものがあるなあと思ったのよ。そしてしばらく遠ざかっていた“じゅんさい”がみょーに喰いたくなってしまって早速宅配で手配したという次第だ。手元に到着したものは偶然なのかその秋田県三種町のものだったのはちょっと嬉しかったかな。
淡口に仕上げたダシ汁にこの“じゅんさい”と帆立の貝柱・胡瓜の小口切を浮かべ冷蔵庫で少し冷しておく。ダシ汁に漬けてあるので先ずはそのまま繊細な味わいを楽しもう。そしてポン酢醤油やワサビ醤油といった調味料で違う側面を探って行く楽しみは(あぁ初夏だなあ…)という感慨に満ちて冷酒がすすみ過ぎてしまうのである。
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今朝の富士山
Morning, July 31. 2011. @Fujinomiya-City
かぶちゃん
おはようございます!
そうか(o^∀^o)蕎麦のトッピングというテがあったか〜♪ もしかしたらジュンサイの食べ方の中で一〜二を争う美味しさかも知れないなあヽ(´∀`)ノ でも次に食べるのはまた十年後?(笑)
そのお車ねぇ、パワートレインはともかく足回りやシートは最後まで馴染めないかも…
ひろ♪さん
おはようございます!
昨日は出かけてしまったので判りませんが「朝だけ富士山」はこのところの定番ですよ(笑)
今朝も雲の中で、まるで梅雨に戻ったみたいな天候が続いてガッカリでやんす…