台湾からやってきたラー油『豆鼓香辣脆』で冷奴


輸入食料品店で見つけたこのラー油は『豆鼓香辣脆(ドゥチィシャンラーツィー)』という台湾製の商品だった。ネットなどで調べると通常の販売価格は5〜6百円するようだが、そのお店ではあまり売れなかったらしく¥188という「持ってけドロボー!」みたいなタタキ売りがされていた。もー諦めました…がミエミエの白旗状態なのであった。

タタキ売りというコトバはバナナの販売を発祥とするようで、貯蔵設備の貧弱だったムカシはダメになる前にコレデモカといった具合に山積みしては商品台のリンゴ木箱をバンバン叩き「安いよ安いよ!」と通りすがりの奥さんの気を引こうと必死に商売をしたのだな。よく知らないが独特の口上ってヤツもあるようで、興味のある方はジブンで調べて下さいね。
商売人もバナナが売り物になるうちに現金化したいので真剣だろう、つい箱を叩くテにチカラが入るというものだ。と云ってもボクは実際ソレを見たわけではなく話に聞いただけであるから、あまり無責任なことは言えないのね。しかし威勢が良かったんだろうなあ、つい想像してしまうのはステテコ&ラクダ色腹巻で雪駄履き、赤銅色に焼けた顔にねじり鉢巻でキマリだな。そう咥えタバコも必須アイテムだ。銘柄は“しんせい”とか… っていー加減にしろ!
で、ボクはコドモのころは“ばななのたたきうり”というとバナナ本体をムチで叩きながら売っているものだとばかり思っていたので、ソレをマネしたつもりで母親が買ってきたバナナをモノサシでピシピシ打ちながら「やすいよやすいよどーだいもってけ〜」みたいな愚かな行動をして父親にこっぴどく叱られた思い出がある。

今ではバナナに関してはそんな光景は見られなくなってしまい、見切り激安廉売のことをタタキ売りと称してその歴史テキ経緯はしっかり生き残っているだけなのである。でもラー油とバナナっていったいどーゆーカンケー? そうですね、キーワードは廉売ってトコでしょうか、ええハッキリ言って脱線です。
このラー油はカテゴリ的にはいわゆる“食べるラー油”になるのだろう、油のほかには各種香辛料がドッサリ入っていて使う時にはゴリゴリジャリジャリと中身をよくかき混ぜて取り出さなければならない。しかもナマエを見ればお解りいただけるようにネームヘッドに冠した豆鼓(ドゥチィ)つまり干し納豆が入っていて、見た目テキにはさらに怪しいカンジになっていてとってもアジアンなのね。食してみるとさらに怪しい様子が実感できるのであって、豆鼓のコク…つまり非常に強いクセまで含んで…がタダモノではない美味しさを醸し出している。香辛料入りラー油のストレートな刺激や香りに加え、発酵食品の複雑な旨味成分がこの商品のステータスを創り上げているのだな、いや〜美味いです。
今回は冷奴のトッピングソースという、まあ言ってみれば超手ヌキな料理でダイレクトな味わいを堪能したわけであるが、それからいろいろと実験はしてみたのよ。先ずチャーハン、コレは豆鼓が前面に出てきてちょっと味噌風味のようなものも感じる美味しさになった。イケますね。
次は野菜ラーメンのトッピングに。旨辛というコトバがズバリと響く。これもイケます困ります。そして焼肉の仕上げ調味料としても使ってみた。ゴハンとの相性が抜群のヤキニクなんだな、イケイケでもっと困りました。その焼肉丼は後日またこのスペースで…






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今朝の富士山
今日も30℃超えの残暑? もういいよ…カンベンして〜



5:21AM, September 15. 2011. @Fujinomiya-City